証券専門紙

証券専門紙とは

証券専門紙は、株式[[相場]]に関するニュースや情報を専門的に扱う新聞です。特徴として、詳細な相場欄を設け、ほぼ全ての銘柄の株価を掲載しています。本記事では、特に日本における証券専門紙について解説します。

概要

現在、日刊紙として発行されている証券専門紙は日本証券新聞のみです。各紙は、それぞれ独自のシンボルカラーを紙面デザインに採用していました。

かつては、日本証券新聞、株式新聞、株式市場新聞の3紙が「証券三大紙」と呼ばれていました。これらの新聞社は、東京証券取引所がある兜町周辺に本社を構えていましたが、近年、株式新聞や株式市場新聞は本社を移転しています。

これらの専門紙は、東京証券会館内の図書館で閲覧することが可能です。

しかし、インターネットの普及に伴い、部数の減少や広告収入の低下に苦戦しています。

現存する証券専門紙

日本証券新聞: 1944年5月4日に創刊された、日本で最も歴史のある証券専門紙です。東京証券取引所の機関紙として誕生し、現在はウェルス・マネジメントの子会社となっています。読売新聞の販売店を通じて宅配されており、紙面の基調は「青」です（過去には「赤」を基調としていた時期もありました）。

株式新聞: 1949年3月24日に創刊されました。2008年4月1日にモーニングスターに吸収合併され、朝日新聞の販売店を通じて宅配されていました。2008年11月4日付の紙面から、題字デザインが従来の「緑」からモーニングスターのコーポレートカラーである「赤」に変更されました。2021年に紙媒体での発行を廃止し、オンライン新聞に移行しています。

かつて存在した証券専門紙

證券新報・証券タイムズ: 證券新報社が発行していた証券専門紙で、1953年5月1日に「證券新報」として創刊されました。基調色は「紫」でした。2008年10月1日に「証券タイムズ」に名称を変更し、基調色も「レインボーカラー」に変更しましたが、2009年7月27日付で廃刊となりました。関東地区では東京新聞の販売店を通じて宅配されていました。

株式市場新聞: 1956年7月21日創業の市場新聞社が発行していた証券専門紙です。毎日新聞の販売店を通じて宅配されていましたが、経営難のため2009年4月30日（5月1日付）で廃刊となりました。基調色は「オレンジ色」でした。

証券日刊: 前身は1958年10月に設立された日本証券新聞大阪支局です。1959年4月に日本証券新聞「関西版」として創刊され、その後独立しました。読売新聞の販売店を通じて宅配されていましたが、経営難のため2008年9月30日に廃刊となりました。基調色は「赤」でした。

日経金融新聞: 1987年10月に日本経済新聞社によって創刊された金融専門紙です。2008年1月31日付で休刊し、同年3月に創刊された週刊誌「日経ヴェリタス」が後継紙となりました。

日刊投資新聞: かつて大正生命保険事件を起こした古倉義彦が率いる投資会社クレアモントキャピタルの傘下に入りました。現在は一部富裕層向けの情報会社として営業しています。

日刊経済新聞: 1949年4月に日刊経済新聞社によって創刊されました。1964年12月、証券不況を受けて休刊し、週刊の「日刊経済速報」に引き継がれました。日刊経済新聞社は現存しています。

上記のうち、日刊経済新聞のみは相場欄を設けていたかどうかは不明です。

関連項目

日本の新聞
日本の新聞一覧

外部リンク

NSJ日本証券新聞
株式新聞
* 株式市場新聞

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