詩のボクシング

詩のボクシングとは

「詩のボクシング」は、ボクシングのリングに見立てた舞台で、二人の朗読者が自作の詩などを朗読し、その表現力を競い合うイベントです。1997年に音声詩人・映像作家の楠かつのりによって創設され、「声と言葉のスポーツ」「声と言葉の格闘技」というキャッチコピーで、新たな表現の場として全国に広まりました。

大会の流れ

予選

本選に出場するための予選会は、オーディションやワークショップのような形式で行われます。参加者は自作の詩を朗読し、審査員がその表現力や個性を評価して本選出場者を決定します。

本選

本選では、16名の参加者がトーナメント形式で対戦します。各試合では、青コーナーの選手が先に朗読を行い、続いて赤コーナーの選手が朗読を行います。持ち時間は1人3分で、時間内であれば複数の作品を朗読することも可能です。朗読後、審査員がどちらの表現がより観客の心に響いたかを判断し、勝敗を決定します。

決勝戦では、2ラウンド制が採用されます。1ラウンド目は通常の朗読、2ラウンド目は即興のお題が出され、その場で詩を創作して朗読します。総合的な表現力で勝敗が決まります。

ルール

• - 参加資格：原則として15歳以上。
• - 持ち時間：1試合3分。
• - 朗読作品：自作のものに限る。
• - 服装・小道具：自由。ただし、楽器など音の出るものは使用禁止。
• - トーナメント制：16名がトーナメント形式で対戦。
• - 審査員：奇数名で構成され、各審査員が1票を持ち、過半数を獲得した方が勝利。

多様な展開

「詩のボクシング」は、一般参加者による大会の他にも、高校生大会、障害者大会、吃音者大会など、様々な形式で開催されています。また、小学校や中学校の授業に取り入れられるなど、教育現場での活用も広がっています。

影響と評価

「詩のボクシング」は、俳句甲子園やR-1グランプリなど、他の表現イベントにも影響を与えています。評論家や文化人からも高い評価を受けており、詩の世界に新たな風を吹き込んだと評されています。

審査員には、川上弘美、大林宣彦、天野祐吉、香山リカ、ルー大柴、加賀美幸子、江國香織、森絵都など、様々な分野の著名人が参加しています。マスメディアでも数多く紹介され、そのユニークな魅力が広く知られるようになりました。

関連情報

• - 日本朗読[ボクシング]]協会公式サイト: [http://www.voice-boxing.com/

「詩のボクシング」は、言葉の力、表現の可能性を追求する、エキサイティングな舞台です。ぜひ一度、その熱気を体験してみてください。

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