詩人の鐘/日はまた昇る

浜田省吾の31枚目のシングルとして1998年12月2日にリリースされた「詩人の鐘/日はまた昇る」は、彼にとって重要なターニングポイントとなりました。1998年に3枚目のシングルであり、1年間で3枚のシングルを発売するのは1981年以来という記録的な年でもありました。

「詩人の鐘」は、1990年に発表された12枚目のアルバム『誰がために鐘は鳴る』の収録曲をリメイクしたもので、歌詞の一部が変更されています。このリメイクでは、水谷公生がPro Toolsを全面的に導入したアレンジを手掛け、サイケデリックなサウンドに仕上がっています。過去の楽曲を現代的な技術で再構築するという試みは、浜田省吾の音楽的な探求心を示すものと言えるでしょう。

一方、「日はまた昇る」は、書き下ろしの新曲であり、アーネスト・ヘミングウェイの同名小説からタイトルが取られています。この楽曲は、2001年8月22日に発売された15枚目のアルバム『SAVE OUR SHIP』に収録されたバージョンとは異なり、シングル独自の魅力を持っています。絶望から希望へ、困難な状況でも前を向いて進むというメッセージが込められており、聴く人に勇気を与える楽曲です。

収録曲

1. 詩人の鐘
2. 日はまた昇る

参加ミュージシャン

* Chorus Arrangement and Backing Vocal by 町支寛二

このシングルは、浜田省吾の音楽性の幅広さと、時代に合わせた変化への対応を示す作品と言えるでしょう。リメイク曲と新曲を組み合わせることで、過去と未来を繋ぎ、彼の音楽的な進化を感じさせます。「詩人の鐘」のリメイクにおけるPro Toolsの導入や、「日はまた昇る」の文学的なタイトルなど、細部に至るまでこだわりが感じられます。

詩人の鐘 SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE

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