誕生 (チャットモンチーのアルバム)

チャットモンチーの7枚目のオリジナルアルバム『誕生』は、2018年6月27日にKi/oon Musicから発売されました。前作『共鳴』から約3年1ヶ月ぶりとなる待望のアルバムで、初回限定盤は三方背ケース入りのハードカバー・ブック仕様となっています。

本作は、「チャットモンチー・メカ」スタイルと呼ばれる打ち込みを多用した楽曲が特徴で、新たな音楽的試みが感じられます。全7曲が収録されており、その中でも4曲目の『クッキング・ララ』にはDJみそしるとMCごはんが、6曲目の『砂鉄』には元メンバーの高橋久美子が作詞で参加しています。特に『砂鉄』は、過去の楽曲のフレーズが散りばめられた、ファンにはたまらない一曲です。

また、今作はチャットモンチーとして最後のアルバムとなっており、その点でも特別な意味を持つ作品と言えるでしょう。

収録曲について

CHATMONCHY MECHA
歌声が逆再生で録音されているという、実験的な試みがなされています。
たったさっきから3000年までの話
サビに歌詞がなく、♪ウォウウォウ♪というスキャットのような表現にすることで、言葉にできない感情を表現しています。
the key
2016年の時点で完成されていた楽曲で、満を持しての収録となりました。
クッキング・ララ
DJみそしるとMCごはんに「台所の妖精」という設定で歌詞を依頼し、ユニークな世界観が展開されています。
裸足の街のスター
今作で唯一の福岡で作詞された楽曲で、彼女たちのルーツを感じさせます。
砂鉄
高橋久美子が作詞を手がけた楽曲で、「やさしさ」をはじめとした過去の曲のフレーズが散りばめられています。制作にあたっては、高橋久美子の未発表曲のメロディーがあまり思い出せなかったため、新たに依頼したとのことです。
びろうど
橋本絵莉子の息子がヴォーカルとして参加しており、ほのぼのとした温かい雰囲気を醸し出しています。

アルバム全体を通して、様々な試みやコラボレーションがされており、チャットモンチーの新たな一面を発見できる作品となっています。彼女たちの音楽的探求心と、遊び心に満ちた世界観が凝縮された一枚と言えるでしょう。

演奏

チャットモンチー：Voice (#1)
橋本絵莉子
Vocal (#2-7)
Keyboards (#2.5.6.7)
Electric Guitar (#3.4.5.6)
Baritone Guitar (#3)
Hand Clap (#4)
Acoustic Guitar (#5.7)
Vibraslap, Melodica (#5)
Electric Piano (#6)
福岡晃子
Programming & Sound Make
Snare Drum (#2)
Bass, Drums (#3.5)
Electric Piano, Sleigh Bells (#3)
Chorus (#3.5.6)
Synthesizer Bass, Hand Clap (#4)
Kalimba (#5)
Cymbals (#7)
Kat Macdonald：Count (#3)
DJみそしるとMCごはん：Rap, Chorus, Hand Clap (#4)
チャットモンチーのスタッフ：Percussion (#5)
* 橋本絵莉子の息子 (当時4歳)：Vocal (#7)

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