誠成公倫

誠成公倫の概要

誠成公倫（せいせいこうりん）は、兵庫県西宮市に本部を置く神道系の宗教法人です。この団体は会員数が36,000人を超え、神道の教義を基に人々を導く活動を行っています。正式な法人登記の本部は東京都町田市にありますが、実際の活動拠点は西宮市の東浜町に位置する「西宮研修所」という施設です。

創始者と現在の代表者

誠成公倫の創始者は八島義郎で、彼は宗教家であると同時に芸術家や実業家としても知られています。八島は長い修行の末、1957年に団体を結成しました。現在の教団の代表者は谷口紀子氏で、彼女はこの団体の思想を引き継ぎ、発展させる役割を果たしています。

所在地とアクセス

西宮研修所は道場、研修施設、店舗棟を備えており、地域の信者にとって重要な拠点となっています。アクセスは阪神バスや阪急バスを利用することができ、特に「誠成公倫会館」停留所が近く、便利な位置にあります。また、土曜や休日には、阪神甲子園との間で直行バスも運行されています。

歴史背景

八島義郎は1914年に生まれ、江戸時代の旗本の家系に属していました。家庭は裕福で多趣味な彼は、若い頃から芸術に心を寄せ、彫刻家を目指して修行を積みました。しかし、戦後の混乱によって生計が困難になり、八島は夢の中での啓示を受け、能勢町で神道の修行を始めます。1956年には新たな能力を得て、翌年に誠成公倫の前身である親和会を設立しました。1965年には団体名を現在の「誠成公倫」に改名しました。

教義と祭神

誠成公倫の教義は三原則で構成されており、同質結集・循環（繰り返し）・相対（バランス）といった概念が含まれています。これらの原則に従い、真心で明るく、正しい生活を送ることを志しています。その中で、父祖への畏敬を強調し、日本の源流である天照大御神や崇神天皇・応神天皇を大切に祭祀します。

しかし、実際には教団内での信仰の扱いについては少し違いがあり、入信時には天照大御神の神札が授与されるものの、信者による崇敬の様子は明確に見えないようです。教団の中心的な思想は、各人が平和と幸福を実現するために尽力し、お互いに助け合うことです。

まとめ

誠成公倫は、教義や歴史を深く学び、父祖への敬愛を基盤とした平和と幸福の追求を目指す宗教団体です。ユニークなアクセス方法や、豊富な歴史背景を持つその活動は、信者にとって大きな支えとなっていることでしょう。

もう一度検索