読売国際漫画大賞

読売国際漫画大賞について

読売国際漫画大賞は、読売新聞社が主催していた国際的な漫画コンテストです。世界中の漫画家やイラストレーターを対象に、1コマのイラスト作品を募集していました。この賞は、プロ・アマチュアを問わず、国籍や年齢も問わず、多くの才能あるアーティストに開かれた場でした。

概要

読売国際漫画大賞では、毎年テーマとなる課題が設定されるか、または自由なテーマで作品を募集していました。応募された作品の中から、選考委員会によって大賞1作品が選ばれていました。大賞受賞作品は、翌年の元旦の読売新聞朝刊に掲載されるという栄誉が与えられました。この賞は、国際的な漫画文化の発展に貢献するとともに、世界中のアーティストたちの交流を促進する役割を果たしていました。

2007年の第29回をもって、惜しまれつつも終了しました。

応募資格

応募資格は、プロ・アマチュアを問いませんでした。ただし、応募は1人あたり3作品までと制限されていました。共同制作や、3点を超える作品の応募は失格となるルールでした。

賞の一覧

読売国際漫画大賞には、以下のような賞が設けられていました。

大賞:
受賞者には賞金200万円が贈られました。
近藤日出造賞:
大賞に次ぐ賞で、受賞者には賞金150万円が贈られました。
課題・自由作品の金賞:
課題作品部門と自由作品部門で、それぞれ優れた作品に贈られました。
選考委員特別賞:
選考委員が特に優れたと認めた作品に贈られました。
優秀賞:
優れた作品に贈られました。
入選:
入賞作品として選ばれた作品に贈られました。
佳作:
入賞には至らなかったものの、優れた作品に贈られました。

歴代大賞受賞者

過去の受賞者には、国内外で活躍する著名な漫画家やイラストレーターの名前が数多く見られます。以下に歴代の大賞受賞者を列挙します。

第1回：ビチョク・ムクダマニー（タイ）
第2回：クミタリュウ（愛知）
第3回：ミハイ・スタネスク（ルーマニア）
第4回：篠原ユキオ（奈良）
第5回：柳隆雄（大阪）
第6回：ドゥシャン・ペトリチッチ（ユーゴスラビア）
第7回：高野栄二（東京）
第8回：ワグネル・ザニラト（ブラジル）
第9回：藤山成二（東京）
第10回：山本和弘（京都）
第11回：ネルタイル・アブレウ（ブラジル）
第12回：ジュリアン・ペナパイ（ルーマニア）
第13回：黎青（中国）
第14回：該当なし
第15回：上島令嵩（愛媛）
第16回：ペーター・カステ（ドイツ）
第17回：浜坂高一朗（千葉）
第18回：杉本昭義（千葉）
第19回：カンビス・デランバハシュ（イラン）
第20回：アミール・アブラバニ（イラン）
第21回：アルファンス・フォス（ベルギー）
第22回：カワキタカズヒロ（京都）
第23回：ユーリー・チリンドゥス（ベラルーシ）
第24回：海藤タケオ（埼玉）
第25回：エカシット・タイラット（タイ）
第26回：ルボミール・コトルハ（スロバキア）
第27回：びごー/じょうじ（石川）
第28回：メメット・アルスラン（トルコ）
第29回：岩本しんじ（福岡）

外部リンク

読売国際漫画大賞 - ウェイバックマシン

この賞の過去の記録は、インターネットアーカイブで確認することができます。

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