諏訪部貴大

諏訪部貴大のプロフィール

諏訪部貴大（すわべ たかお）は、1988年7月31日生まれで新潟県出身の元アマチュア野球選手です。投手として活躍しましたが、その経歴は一筋縄ではいかないものでした。

中学時代の活躍

彼のスポーツ人生は、小学3年生から始まった相撲に端を発します。小学4年生の時には全国大会に出場し、注目を集めましたが、中学時代にはクロスカントリーに転向。冬季にはスキー部に所属し、中学3年生の中越大会ではクラシカル、フリー、リレーの三種目で三冠を達成しました。また、陸上部でも力を発揮し、砲丸投げで県大会にて6位に入賞するなど、あらゆるスポーツで秀でた才能を見せていました。

夏には野球部で投手として活躍し、その才能を見いだされた彼は中越高校の野球部に特待生として勧誘されました。高校進学後は野球一筋で取り組むことになりますが、様々な困難が待ち受けていました。

高校での挫折と成長

中越高校に進学後、彼は2年生の夏の新潟県大会で、先輩投手と競い合いながらも、決勝戦での先発の機会を得ました。しかし、試合は非常に厳しいもので、数回の四球やエラーによって失点し、4人のバッターで交代する結果になりました。この大会後、監督の不祥事が影響しチーム体制が崩れ、3年生の夏には初戦で敗退。この試合後、選手としての道を絶望視することもありました。

社会人野球への道

それでも諏訪部は諦めず、髙山健一の紹介を受けてHonda野球部の練習に参加。そして卒業後にHondaに入社。初年度は社員として組み立て作業などに従事しつつ、まもなくして先発投手としての地位を確立します。彼は2009年には多くの大会に出場し、特にJABA静岡大会での最優秀新人賞受賞や九州大会でのMVP受賞など、目覚ましい活躍を見せました。

ドラフトとの葛藤

同年のドラフト会議では、複数球団から指名準備が進められましたが、中日ドラゴンズからの6位指名に彼は戸惑いを覚えます。彼は Hondaに残る意向を示し、今後の評価を見据えて努力する姿勢を見せました。特に、社会人野球のレベルに自信を持っていたため、大学選手よりも自分の評価が低いことに不満を持ち、結果として中日からの指名を拒否することになります。

終焉と新たな一歩

2010年には右肘を怪我し、登板機会がほとんど無くなります。手術を避けて社会人としての道を考えていましたが、結局2012年にはHondaにて勇退を発表しました。その後は、社業に就くことになり、本業で新たな生活をスタートさせました。

プレイスタイル

諏訪部の特徴には、最速148km/hに達する速球や、大きく曲がるスライダー、カーブが挙げられます。彼の投球スタイルは、投手としてのポテンシャルを示すものとなりました。彼の経験は、スポーツに対する情熱と向上心を物語っています。

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