講談協会

講談協会

日本の伝統話芸である講談に携わる専門家たちが集う団体であり、東京都中央区にその活動拠点を置いています。数ある国内の講談団体の中でも、特筆すべき点として、公益社団法人日本演芸家連合に唯一加盟しているという特徴を持っています。これは、講談協会が講談界において一定の地位と役割を担っていることを示唆しています。講談の保存、継承、発展を目指し、所属する講談師たちの活動を支援しています。

沿革

講談協会の歴史は、会長の変遷によっても見ることができます。1980年から1985年までは五代目宝井馬琴が会長を務め、その後の空白期間を経て、1991年からは六代目小金井芦州が10年間にわたり会長職を務めました。2001年には六代目一龍斎貞丈が就任しましたが、翌2002年には六代目一龍斎貞水に引き継がれました。六代目一龍斎貞水氏は2006年まで会長を務めた後、再び六代目宝井馬琴氏（2006年-2010年）に会長職を譲り、そして2010年から2020年までの10年間、再び会長として団体を率いました。近年の動きとしては、2021年から2023年まで五代目宝井琴梅が会長を務め、そして2023年からは四代目宝井琴調が現在の会長として、講談協会の運営にあたっています。

役員体制

2023年4月の改選により、講談協会の役員体制は以下の通りとなっています。これらの役員が、講談協会の運営に関わる重要な役割を担っています。

会長: 宝井 琴調（四代目）
副会長: 神田 すみれ
常任理事:
宝井 琴桜
一龍斎 貞花
一龍斎 貞心
桃川 鶴女
理事:
宝井 琴柳
宝井 琴星
田辺 南北
神田 香織
田辺 鶴英
一龍斎 春水
一龍斎 貞友
田辺 一邑
会計: 田辺 一邑
事務局長: 宝井 琴星
監査: 神田 香織
相談役: 宝井 琴梅（五代目）

会員構成

講談協会には、講談師の階級に応じて、最高位である真打、それに続く二ツ目、そして修行中の前座といった段階の会員が在籍しています。それぞれの階級の講談師が、日々の研鑽を積み、講談の魅力を伝えるべく活動しています。

関連情報

個々の講談師の系譜や現在活動中の講談師に関するより詳細な情報は、『講談師』の項目（特に現在活動している講談師の節）を参照してください。また、講談協会は公式サイトやYouTubeチャンネル『講談協会公式チャンネル【講談かわら版】』を通じて、外部への情報発信や講談の普及活動にも努めています。

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