警視庁フォートファイターズ
警視庁フォートファイターズは、
東京都を拠点に活動する男子
バレーボールチームであり、2023-24シーズンからはV.LEAGUE DIVISION3 MEN(V3男子)に参加しています。このチームは、
1972年4月に
警視庁特科車両隊によって設立されました。設立当初の目的は「隊員の士気を高め、チームワークを築き、都民に親しまれる警察官を目指す」というものでした。
チームの構成員は、部長を含め全てが警察官であり、部長は特科車両隊の隊長が務めています。現在の部長は大門雅弘警視です。フォートファイターズという愛称は、彼らがバレーボーラーとして戦う姿を「戦う砦」と捉えられたことに由来しています。ホームゲームは
東京都内の体育館で実施されており、地域への貢献も意識した活動が行われています。
歴史
1972年に始まった
バレーボール部は11名の経験者と愛好者によって構成され、実業団リーグへの参入を目指しました。1981年から始まった地域リーグに参加するも、最初の数大会では昇格できずに苦戦しました。しかし、1999年に行われた第19回地域リーグでは東部リーグでの優勝を果たし、初めてV1リーグ(当時は実業団リーグ)の昇格を果たしました。
1999/2000シーズンのV1リーグ初参加時には7位に入り、その後も5割近い勝率を維持していました。2002年には
東京都代表として国体に出場し、3位の成績を収めました。また2003/04シーズンにはV1リーグで準優勝を達成しましたが、昇格には至りませんでした。2004/05シーズン以降も安定した成績を残し、特に2007/08シーズンには再度の準優勝を達成しました。
その後の数シーズンでは順位を上下させながらも、充実した選手層を維持し続けました。2010年には「フォートファイターズ」という愛称が正式に定着しました。2011/12シーズンには4位、2012/13シーズンには3位と躍進し、2013/14シーズンには待望の初優勝を果たしました。
2018年に新生V.LEAGUEが発足し、チームはDivision2(V2リーグ)に属することになりましたが、2020-21シーズンには新型コロナウイルスの影響を受けてV2リーグへの参加が見送られました。2021-22シーズンにはV2リーグに復帰し、10勝18敗の成績で最終的にV3へ降格したことが決定しました。2024年1月には、新リーグでの参入を見送る決定が発表され、チームの事業化の困難さが影響したとされますが、競技活動は継続される意向です。
主な成績
フォートファイターズはこれまでの競技歴の中で、V1リーグでの優勝は2013年度に達成した一度のみですが、準優勝を2回(2003年度、2007年度)経験しています。今後さらなる成長と発展を目指し、地域社会に支えられるチームであり続けることが期待されています。
警視庁フォートファイターズは、地域の代表として誇り高く競技を続け、多くのファンに支えられながら活動を展開していくことでしょう。