谷口悠

谷口 悠（たにぐち ゆう）は、日本の男性声優および俳優です。2月6日生まれ、山口県出身。現在はZynchroに所属しており、声優業を中心に、舞台俳優としても活動するなど、その活躍の場は多岐にわたります。

人物
谷口悠は、プロフェッショナルとしてのキャリアを築く過程で、かつて劇団ヘロヘロQカムパニーに在籍し、俳優としての基礎を磨きました。彼の声はハイバリトンに分類され、この特徴的な声質を活かして、様々な役柄を演じ分けています。

彼の活動において特筆すべきは、エンターテイメントユニット「大井町クリームソーダ」の一員であることです。このユニットは、谷口自身が2015年7月16日に、入江玲於奈、西山宏太朗と共に立ち上げました。谷口はユニット内で3号として活動しており、メンバーである入江玲於奈とは、過去に同居していたという関係性も知られています。「大井町クリームソーダ」としては、ファン向けのイベントやオリジナルの舞台公演など、様々な形で活動を展開しています。

出演作品
声優としての主な出演作品は以下の通りです。

テレビアニメでは、2020年の『ジビエート』や『ツキウタ。 THE ANIMATION2』に始まり、2022年には『リアデイルの大地にて』、『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』、2023年には『ゴールデンカムイ』、そして2024年には『FAIRY TAIL 100年クエスト』に参加するなど、コンスタントに作品に声を届けています。また、Webアニメとして2024年配信の『SAND LAND: THE SERIES』にも出演しています。

ゲーム分野でも活躍しており、2022年の『タクティクスオウガ リボーン』ではジュヌーン・アパタイザ役、2023年の『ファイアーエムブレム エンゲージ』ではゼルコバ役、同じく2023年の『六本木サディスティックナイト』では主人公役を演じるなど、主要なキャラクターも担当しています。この『六本木サディスティックナイト』は2021年にオーディオドラマ化されており、そちらでも主人公役で出演しています。

吹き替え作品も豊富で、『13の理由』のトニー・ディーラ役をはじめ、『WOODLAWN』、『ヴィジョン/暗闇の来訪者』、『オーヴァーロード』、『KAWASAKIアーツ「愛さえあれば」』、『クワンティコ/FBIアカデミーの真実|クワンティコ_FBIアカデミーの真実』、『ローマ発、しあわせ行き』、『ナイト・マネジャー』、『禁じられた遊び』、『バーニーの世界』など、幅広いジャンルの海外作品の日本語吹替に携わっています。

その他、デジタルコミック作品への出演もあり、2022年には『やらしい裏アカくんはさみしがり』に複数の役で声を提供しています。

舞台活動
声優業と並行して、舞台俳優としても活動しています。2012年から2018年にかけては、「怪し会」シリーズの公演に複数回参加しました。かつて所属していた劇団ヘロヘロQカムパニーの公演や、「MOSH」、「Summer's Rain」、「新選組恋歌」といった様々なプロデュース公演にも出演歴があります。さらに、自身が結成したユニット「大井町クリームソーダ」としても、2015年以降、オムニバス公演などを定期的に開催し、俳優としての表現力も発揮しています。

ラジオ・イベント
メディア露出としては、ラジオ番組への出演経験があります。文化放送の『智一・美樹のラジオビッグバン』では、番組の第11期BGPとして活動しました。また、「大井町クリームソーダ」の活動の一環として、アニメイトTVやHiBiKi Radio Stationで配信されたインターネットラジオ番組『大井町クリームソーダのシュワシュワオーバーフロー』とその関連番組を長期間担当しました。ニコニコ動画で配信された『アステリズム制作委員会 アステカ！』にも出演しています。イベントにおいても、「聖クロノワ学院 男子メイド部」へのゲスト出演や、「原宿アルタ夏祭り」でのMC、「大井町クリームソーダ」のトークイベントなど、積極的に参加しています。

谷口悠は、そのハイバリトンの声質と、劇団での経験で培われた確かな演技力を武器に、声優としてアニメ、ゲーム、吹き替えで多様なキャラクターを演じ分け、また舞台俳優として観客に直接演技を届け、さらにはユニット活動を通じて独自のエンターテイメントを創造するなど、多角的な活動を展開しています。今後のさらなる飛躍が期待される人物です。

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