谷川秀善

谷川 秀善（たにがわ しゅうぜん）

谷川秀善は1934年2月3日生まれの日本の政治家で、自由民主党に属し、長年にわたって様々な公職を務めてきました。彼は参議院議員を3期務め、外務副大臣や大阪府副知事、自由民主党参議院幹事長などさまざまな要職を歴任しました。

来歴

谷川は兵庫県尼崎市に生まれ育ち、兵庫県立尼崎高等学校を卒業後、大阪大学法学部で学びました。1957年に大阪府庁に入庁し、赤間文三大阪府知事の秘書を広く務めた後、大阪府の各部門で重要な役割を担いました。その中で、生活文化部長や企画調整部長として経験を積み、1992年には中川和雄知事の下で大阪府副知事に就任しました。

1995年に大阪府庁を退職し、翌年の第17回参議院議員通常選挙において、大阪府選挙区から自由民主党公認候補として立候補しました。初めての選挙では最下位で当選を果たし、その後、2001年には小泉旋風に乗り、参議院議員としてトップ当選を達成しました。2004年には小泉改造内閣において外務副大臣に任命され、積極的に外交政策に関与しました。

2007年、彼は第21回参議院議員通常選挙で再選され、同年には自民党の両院議員総会長に就任。しかし、体調不良が影響し、2009年に自民党参議院幹事長に就任しましたが、2012年に引退を表明しました。政治家としてのキャリアにおいて、谷川は多くの改革や政策の立案に携わり、特に税制改革に難色を示すことがありました。

人物

谷川の生家は浄土真宗本願寺派の萬徳寺であり、彼自身もかつて住職を務めていました。彼の家族も政治の道を志し、長男の谷川正秀は尼崎市議会議員に当選し、次男の谷川ともは衆議院議員として活躍しています。

政策

谷川は選択的夫婦別姓制度の導入に反対しており、たばこ税の増税にも強い反対意見を持っています。2010年には財務金融委員会で提出された「たばこ税増税反対に関する請願」の紹介議員として名を連ねました。また、彼は多くの議員連盟に所属しており、主なものには神道政治連盟国会議員懇談会や日韓議員連盟、天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟などがあります。

発言

谷川は、政治の動向について活発に意見を述べることが多く、特に危機感を持って発言する姿勢が見受けられます。2009年には首相に向けて「尻に火が付いているのに消さないと言っている」という言葉を用いて緊急性を強調しました。また、「立ち上がるには、ギプスと杖2、3本いるのとちゃいますか」と語ることで、政治の立て直しに対する現実的な視点を表明していました。

現在

政治家としての活動を終えた谷川は、現在、浄土真宗本願寺派万徳寺で僧侶としての生活を送っています。彼は多くの公務を通じて得た知識と経験を生かしつつ、静かな生活を楽しんでいる様子です。

もう一度検索