谷昇 (シェフ)

谷昇 (たに のぼる)

谷昇氏は、1952年8月4日生まれの日本の著名なシェフであり、フランス料理レストラン「ル・マンジュ・トゥー」のオーナーシェフとして広く知られています。

経歴

東京都に生まれた谷氏は、音楽教師である母親と、上場企業の経営者であり元職業軍人である父親のもとで育ちました。服部学園の栄養士科で学んだ後、同校の教師の紹介で、当時六本木のレストラン「イル・ド・フランス」でシェフを務めていたアンドレ・パッション氏のもとで料理の道を歩み始めました。

1976年にはフランスへ渡り、本場のフランス料理を学びました。帰国後は、銀座のレストラン「レンガ屋」などで腕を磨き、1989年に再びフランスへ。アルザスのレストラン「クロコディル」や「シリンガー」でさらに経験を積みました。帰国後、六本木のレストラン「オー・シザーブル」などでシェフとして活躍しました。

1994年、谷氏は念願のレストラン「ル・マンジュ・トゥー」を神楽坂にオープン。1996年には同店のオーナーシェフに就任し、2006年には店舗を改装し、新たなスタートを切りました。

著書

谷氏は、その豊富な知識と経験を活かし、多数の料理本を執筆しています。

単著

『ビストロ仕立てのスープと煮込み』（世界文化社、2001年）
『パパッと作れて栄養豊富 卵の満点おかず』（世界文化社、2002年）
『ル・マンジュ・トゥー 素描するフランス料理』（柴田書店、2003年）
『ビストロ流ベーシック・レシピ』（世界文化社、2013年）
『ビストロ流おいしいソース・レシピ』（世界文化社、2015年）
『ル・マンジュ・トゥーの全仕事』（柴田書店、2015年）
『フレンチのきほん、完全レシピ』（世界文化社、2016年）
『誰も教えてくれなかった プロに近づくためのフレンチの教科書』（河出書房新社、2017年 / 新装版、2022年）
『ビストロ流 谷昇シェフのスープと煮込み』（世界文化ブックス、2021年）
『ル・マンジュ・トゥー谷昇シェフのビストロ流完全レシピ』（世界文化社、2023年）

共著

『ル・マンジュ・トゥーのまかないレシピ』（大橋邦基・野水貴之・國長亮平と共著、河出書房新社、2016年）
『使えるきのこレシピ』（野永喜三夫・佐藤護・菰田欣也と共著、柴田書店、2017年）

これらの著書は、家庭料理から本格的なフランス料理まで、幅広い層の読者に支持されています。

受賞歴

2012年には、第3回辻静雄食文化賞 専門技術者賞を受賞。その卓越した技術と食文化への貢献が認められました。

外部リンク

* 谷昇 - ル・マンジュ・トゥー

谷昇氏は、常に新しい料理の可能性を追求し、その情熱と技術で多くの人々を魅了し続けています。

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