谷田部透湖

谷田部透湖：才能溢れるアニメーターの軌跡

谷田部透湖氏は、1991年生まれの日本のアニメーター、キャラクターデザイナーです。栃木県出身で、幼少期から絵を描くことを愛し、中学3年生頃には漫画家やアニメーターへの道を志すようになりました。

その才能は武蔵野美術大学映像学科在学中に開花します。手書きアニメーションを学び、卒業制作として制作した『木の葉化石の夏』は高い評価を受け、卒業制作展で優秀賞、TOHOシネマズ学生映画祭ではショートアニメーション部門準グランプリを受賞しました。

卒業後は、アニメ制作会社カラーに入社。動画検査で知られるベテラン、村田康人の指導の下、動画マンとして経験を積みます。その後、才能はさらに開花し、絵コンテや演出、さらには監督という役割へと進展していきます。

2017年には『龍の歯医者』で絵コンテと演出を担当。この作品で出会った鶴巻和哉氏から、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』制作への誘いを受け、副監督として参加しました。さらに、同劇場版の派生作品である『EVANGELION:3.0（-46h）』では監督を務めるという大きな役割を担っています。

谷田部氏の作品は多岐に渡り、テレビアニメ、劇場アニメ、OVAと幅広く活躍しています。代表作として挙げられるのは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『ゲゲゲの鬼太郎』第6期、『龍の歯医者』など。これらの作品では、独特な映像表現と演出で高い評価を得ています。

テレビアニメでは、『三者三葉』、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』、『チェンソーマン』、『モブサイコ100 III』など人気作品に携わり、絵コンテや演出を担当。さらに、『ゲゲゲの鬼太郎』では、長期間に渡りEDの絵コンテ、演出、原画を担当しました。今後の参加作品として『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』の絵コンテと演出も予定されています。劇場アニメでは『寫眞館』で動画を担当し、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では副監督として手腕を発揮。そして、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎|鬼太郎誕生_ゲゲゲの謎』ではキャラクターデザインを担当するなど、その活躍は多方面に広がっています。

OVA作品では、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特典映像である『EVANGELION:3.0（-46h）』で監督を務めました。自主制作作品も多数制作しており、『木の葉化石の夏』以外にも、『あの子にまたあった日』、『竜絵描きのはなし』など多くの作品を発表しています。ミュージックビデオへの参加経験もあり、Cell The Rough Butchの「里帰り」では原画を担当しています。

谷田部透湖氏の作品リストを以下に示します。詳細な内容については、各作品の情報サイト等を参照ください。

主な参加作品

TVアニメ
三者三葉 (2016年) - 第2話 絵コンテ・演出
龍の歯医者 (2017年) - 絵コンテ・演出
ダーリン・イン・ザ・フランキス (2018年) - 第7話 絵コンテ・演出
ゲゲゲの鬼太郎 (2018年) - 第7話、第14話、第23話 原画、第27話～第37話 ED 絵コンテ・演出・原画
チェンソーマン (2022年) - 第2話 絵コンテ・演出
モブサイコ100 III (2022年) - 第9話 絵コンテ
機動戦士ガンダムGQuuuuuuX (時期未定) - 絵コンテ・演出

劇場アニメ
寫眞館 (2013年) - 動画
シン・エヴァンゲリオン劇場版 (2021年) - 副監督
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎|鬼太郎誕生_ゲゲゲの謎 (2023年) - キャラクターデザイン

OVA
EVANGELION:3.0（-46h）(2023年) - 監督

自主制作
あの子にまたあった日 (2011年)
にしきえ一景 (2011年)
竜絵描きのはなし (2012年)
WANTED!かぐや姫 (2012年)
やまのかみさま (2012年)
なかなか仲直り (2012年)
ブラウン管AtoZ (2013年)
木の葉化石の夏 (2014年)

その他
Cell The Rough Butch 「里帰り」(2012年) - 原画
* 日本アニメ（ーター）見本市 第7話「until You come to me.」 (2016年) - 動画

才能あふれる若手アニメーターとして、今後の活躍にも期待がかかります。

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