豊岡警察署

豊岡警察署について

豊岡警察署（とよおかけいさつしょ）は、兵庫県豊岡市に所在し、兵庫県警察によって管轄されています。この警察署は、1876年に設立され、以降地域の治安維持と住民の安全を守るために重要な役割を果たしています。初期には豊岡県警察掛が設置され、その後に兵庫県警保分局に改称され、但馬地域全体を管理していました。

歴史と沿革

豊岡警察署の歴史は長いもので、1876年の設立から現在に至るまで数度の変遷を経ています。明治年間に豊岡県警察掛が設けられ、数ヶ月後には兵庫県警保分局に改められ、その後1877年には豊岡警察署となります。1888年には新庁舎が宵田橋詰に建設され、地域の治安活動が強化されました。

1925年には北但大震災が発生し、警察署も甚大な被害を受けましたが、その後1927年に新しい庁舎が大開通りに完成し、機能を再開します。1948年には自治体警察に基づく豊岡町警察が設立され、これが後に豊岡市警察署となります。1954年には現在の兵庫県豊岡警察署に組織が再編成され、その後の1957年には兵庫県日高警察署を統合するなど、組織の拡充が続きました。

2006年に入ると、豊岡市内にあった3つの警察署が再編され、豊岡南警察署と豊岡北警察署が設立されることとなります。しかし、2021年の再編によって元の名称が復活したことも特徴的です。警部派出所であった出石警察署や日高警察署も分庁舎として機能しています。

特徴的な地域

豊岡市は、日本で唯一コウノトリが生息する地域として知られています。市内の豊岡駅前交差点に位置する豊岡駅前交番には「コウノトリ交番」の愛称が与えられており、コウノトリの生育状況や情報を伝える看板が設置されています。これにより、地域住民だけでなく観光客に対しても、コウノトリに関する教育や理解が深まるようになっています。

所在地とアクセス

豊岡警察署は兵庫県豊岡市昭和町7番5号に位置しており、JR西日本や京都丹後鉄道の豊岡駅からは南へ約1.5kmの距離にあります。地域全体に対して責任を持っており、住民の安心・安全な生活を支える存在として高い信頼を得ています。

交番および駐在所の設置

豊岡警察署の管轄下には、複数の交番や駐在所が設けられています。交番には豊岡駅前交番（コウノトリ交番）、立野交番、下陰交番、日高交番、大橋交番、城崎温泉駅前交番があり、地域の治安維持に寄与しています。また、駐在所も各所に点在し、それぞれが地域の安全見守り活動を行っています。

まとめ

豊岡警察署は、設立以来145年以上にわたり地域の安全と安心を支える重要な機関です。歴史を紐解くと、さまざまな社会情勢の変化に対応しながら、地域住民と共に歩んできたことが伺えます。これからも、地域社会の治安を守るため、不断の努力を続けていくことでしょう。

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