豊後にわさき市場

豊後にわさき市場とJRおおいたシティ第2駐車場：大分駅周辺の商業施設

大分県大分市にあるJR九州大分駅は、2012年3月17日の高架化に伴い、駅周辺の商業施設にも大きな変化がありました。その象徴的な存在と言えるのが、「豊後にわさき市場」です。しかし、豊後にわさき市場という名称は、駅舎内にある商業施設と、隣接するJRおおいたシティ第2駐車場（旧・大分駅南立体駐車場）の1階と2階の一部にある商業施設の両方を指す場合があり、やや複雑な構造となっています。本稿では、この両者を区別して解説します。

豊後にわさき市場：駅舎内の複合商業施設

豊後にわさき市場は、JR大分駅の高架ホーム下に位置する複合商業施設です。鉄筋コンクリート造（一部鉄骨造）で、旧駅舎にあった「フレスタ大分」の後継施設としてオープンしました。店舗面積は約3,000㎡で、フレスタ大分（4,659㎡）よりも小さいものの、隣接するJRおおいたシティ第2駐車場の商業施設と合わせると約4,900㎡となり、フレスタ大分を上回ります。

核店舗はコープおおいたで、全体の約半分を占めています。その他、フレスタ大分から移転した店舗や、大分県初出店、大分市初出店の新規店舗も数多く入居しています。飲食店や土産物店が中心で、業種は多岐に渡ります。基本的には平屋建てですが、ミスタードーナツとロッテリアは2階建てで、コンコースを見渡せるテラス席を設けています。2015年にはリニューアルを行い、さらに魅力的な商業施設となっています。

JRおおいたシティ第2駐車場：駅南口側の商業施設と駐車場

JRおおいたシティ第2駐車場は、大分駅上野の森口（南口）側に隣接する地上6階建ての立体駐車場です。1階と2階の一部に商業施設が入居し、それ以上の階は駐車場として利用されています。収容台数は860台と、駅利用者にとって非常に便利な施設です。商業施設は、駅の高架化と同時にオープンし、レンタルビデオ店やドラッグストアなど、地元住民や駅利用者向けの店舗が中心となっています。駐車場部分は、高架化に先駆けて2012年2月25日に営業を開始しました。当初は「大分駅南立体駐車場」という名称でしたが、JRおおいたシティの全面開業に伴い、現在の名称に変更されました。

アミュプラザおおいたとJRおおいたシティ

2015年4月16日には、大分駅北口側に地上21階建ての新駅ビルが開業しました。この新駅ビル1階～4階部分、豊後にわさき市場、JRおおいたシティ第2駐車場の商業施設を合わせて「アミュプラザおおいた」と命名されました。さらに、駅ビル全体（5階～21階を含む）、豊後にわさき市場、JRおおいたシティ第2駐車場、JRおおいたシティ第3駐車場（旧大分駅西駐車場）、JRおおいたシティ第4駐車場を合わせた施設全体が「JRおおいたシティ」と呼ばれています。

豊後にわさき市場とJRおおいたシティ第2駐車場の主なテナント（2024年6月現在）

豊後にわさき市場には、コープおおいたをはじめ、地元の名産品を扱う店舗、飲食店、カフェなどが数多く出店しています。一方、JRおおいたシティ第2駐車場には、ドラッグストア、レンタルビデオ店、ヘアサロン、レンタカーなど、駅利用者の利便性を高める店舗が中心です。両施設を合わせて、多様なニーズに対応できる商業空間を形成しています。具体的なテナント例を以下に挙げます。

豊後にわさき市場: コープおおいた、大分銘品蔵、博多ぐるぐるとりかわ竹乃屋、豊後湯布院牛 うまい庵、ポッポおじさんの大分からあげ「ハイカラ」、デリカとんかつ新宿さぼてん、洋菓子マンダリーヌ、クック・チャム、築地銀だこ、かば田、浪花 古市庵、おさつ家、八天堂SATELLA、マネケン、ミニヨン、トランドール、くだものかふぇ、豊後茶屋、ジュピター、ミスタードーナツ、ロッテリア、丸亀製麺、ふくやラーメン工房、ファミリーマートJR大分駅店、各金融機関ATM、期間限定ショップなど

JRおおいたシティ第2駐車場: ドラッグイレブン、ゲオ、コワファースト、駅レンタカー九州、バジェット・レンタカー、大分ガスショールーム アスク大分、カーブス、東セミ かず家、大分駅南口歯科、大分駅南口宝くじ売場など

このように、豊後にわさき市場とJRおおいたシティ第2駐車場は、大分駅の利便性向上に大きく貢献する商業施設として、今後も発展が期待されます。

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