豊田大樹

豊田 大樹

1988年11月13日、大阪府東大阪市に生まれた豊田大樹氏は、日本の元ラグビー選手であり、現在は指導者として活動しています。現役時代のポジションはフォワードのプロップ（PR）でした。

ラグビーとの関わりは深く、父である豊田偉明氏はかつて近鉄ラグビー部に所属し、日本代表としても活躍した人物です。このような家庭環境が、幼少期から豊田氏のラグビーへの道を拓く上で大きな影響を与えたことは想像に難くありません。

学生時代は、まず地元に近い近畿大学附属高校でラグビーに励み、卒業後の2007年に日本大学へ進学しました。日本大学ラグビー部では、大学を卒業するまでの期間、フッカーとしてプレーしていました。この大学時代には、後に共にプロの舞台で活躍する中村正寿氏や細田佳也氏といった同級生と共に汗を流しました。

大学卒業を迎えた2011年、豊田氏は父と同じ道を辿るように、トップリーグに所属していた近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）に加入しました。プロ入り後、ポジションをフッカーからプロップへと転向。体重102kg、身長173cmという体格を活かし、スクラム最前線でチームを支える重要な役割を担うことになります。加入2年目の2012年9月8日には、ジャパンラグビートップリーグの第2節、福岡サニックスブルース戦に先発出場を果たし、公式戦デビューを飾りました。

着実にチーム内での存在感を増していった豊田氏は、2014年には近鉄ライナーズのキャプテンに就任。チームの精神的支柱として、ピッチ内外でリーダーシップを発揮し、チームを牽引する重責を担いました。長年にわたりプロップとしてチームの最前線で奮闘し、その献身的なプレーとリーダーシップでチームに貢献し続けました。

2022年、豊田氏は長年活躍した花園近鉄ライナーズで現役生活に終止符を打ちました。しかし、そのラグビーへの情熱が失われることはなく、選手として培った経験と知識をチームに還元するため、同チームのアシスタントコーチに就任しました。現在は指導者として、後進の育成やチーム強化に尽力しています。

ラグビーキャリア以外では、2011年にリリースされたCarnavacationの楽曲「だれも知らない」のミュージックビデオに出演するなど、幅広い活動経験も持っています。

豊田大樹氏は、大阪府出身のラグビー選手として、学生時代からポジションを変更しながらも実力を磨き、プロの舞台では主将も務めるなど、選手として輝かしいキャリアを築きました。そして現在は、指導者として新たな立場でチームを支え、ラグビー界への貢献を続けています。そのキャリアは、大阪府出身の人物、近畿大学附属高校、日本大学ラグビー部、そして花園近鉄ライナーズの歴史に深く刻まれています。

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