豊田市こども図書室

豊田市こども図書室について

豊田市こども図書室は、愛知県豊田市にある公共図書館であり、豊田市中央図書館の唯一の分館として位置づけられています。地域の子どもたちの読書活動を支援する拠点として、親しまれています。

歴史

私設図書館「こども図書館」（-1993年）

豊田市こども図書室の前身は、1993年までアピタ豊田店内にあった私設図書館「こども図書館」です。当時、スーパーマーケット「アピタ豊田店」は、店内の6階の一部を使い、絵本や児童書を無料で貸し出していました。しかし、運営資金の都合により、1993年12月25日に閉鎖されました。閉鎖時には約12,000冊の蔵書があり、約12,000人が登録していました。運営は、名古屋市千種区の児童書専門店に委託されていました。

こども図書室（1995年-2007年）

「こども図書館」の閉鎖後、市民グループが蔵書を保存する運動を展開し、アピタ豊田店から図書と書架の寄贈を受けました。豊田市は、図書室がなかった高橋地区の旧高橋公民館の一部を無償で提供し、さらに年間300～400万円の資金援助を行いました。そして、1995年3月に「こども図書室」が開館しました。当初、豊田市は1998年の豊田市中央図書館開館を機に支援を打ち切る予定でしたが、市民ボランティアの活動が活発だったため、支援は継続されました。

分館「豊田市こども図書室」（2007年-）

その後、NPO法人格を持たない団体への予算支出が問題となり、市内の交流館に図書室が整備されたことから、2005年夏以降、豊田市中央図書館とボランティアの間で支援のあり方が協議されました。2007年には、ボランティア団体が「子どもの読書活動優秀実践団体」として文部科学大臣賞を受賞。同年12月、こども図書室は豊田市中央図書館の分館として正式に位置づけられました。2012年度の利用者数は約13,900人、2014年度は約17,700人でした。2015年3月26日には開館20周年記念式典が開催され、当時の蔵書数は約24,000冊でした。

利用案内

開館時間は10時～16時で、休館日は月曜日、火曜日、年末年始です。こども図書室で借りた本は、豊田市中央図書館やネットワーク館で返却できます。ただし、中央図書館やネットワーク館で借りた本は、こども図書室では返却できません。

活動内容

こども図書室では、児童書の貸し出しのほか、ボランティアの読書相談員による図書選びや読書相談、年齢別のおはなし会などを行っています。

読書相談
第1・3木曜日の10時～13時
第2・4土曜日の13時～16時
おはなし会
児童向けおはなし会：第1・3水曜日の11時15分～11時45分
乳児向けおはなし会：第2・4水曜日の11時15分～11時45分
おはなし会：毎週土曜日の14時～15時
小学生向け昔話：第1・3日曜日の14時～14時30分

関連情報

関連項目
豊田市中央図書館
愛知県の図書館一覧
外部リンク
* 豊田市こども図書室


こども図書室は、子どもたちが本と親しみ、読書の楽しさを知るための大切な場所です。ぜひ、足を運んでみてください。

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