象郷村

象郷村（ぞうごうむら）は、かつて香川県仲多度郡に存在した村です。明治時代の町村制施行により、周辺の村々が合併して成立しましたが、昭和の時代に周辺自治体へ編入され、姿を消しました。

歴史

象郷村は、1890年（明治23年）2月15日に、那珂郡苗田村（のうだむら）、上櫛梨村（かみくしなしむら）、下櫛梨村（しもくしなしむら）が合併することにより発足しました。当時の地方自治制度改革の流れの中で、複数の村が合併し、新たな行政単位としてスタートを切ったのです。

その後、1899年（明治32年）4月1日には、那珂郡が多度郡と合併し、仲多度郡が誕生。象郷村も仲多度郡に属する村となりました。この郡の合併は、広域的な行政運営や地域開発を目的としたものでした。

しかし、1958年（昭和33年）3月31日、象郷村は周辺自治体への編入により廃止されることになります。下櫛梨の一部が善通寺市へ、残りの地域が琴平町へと編入され、象郷村としての歴史に幕を閉じました。この編入は、市町村合併の推進による行政効率化や、地域の一体的な発展を目指したものでした。

出身人物

象郷村出身の人物としては、富岡宣永が挙げられます。富岡宣永は、富岡八幡宮の宮司を務めた人物で、旧姓は森でした。彼の活躍は、象郷村の名を広く知らしめる一助となりました。

参考文献

象郷村に関する情報は、以下の文献に詳しい記述があります。

* 四国新聞社 編『香川年鑑』 昭和33年、四国新聞社、高松市、1958年10月10日。doi:10.11501/2941971。 NCID BB10788678。OCLC 52393151。

関連項目

象郷村は、香川県の廃止市町村の一覧にもその名を見ることができます。これは、かつて存在した地方自治体としての象郷村の歴史を物語るものです。

象郷村は、短い期間ではありましたが、地域の歴史と文化を育み、人々の生活を支えてきました。その名は、今もなお、香川県の歴史の中に刻まれています。

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