豪渓

豪渓（ごうけい）

豪渓は、岡山県総社市の北端から加賀郡吉備中央町にまたがる、高梁川の支流である槙谷川の上流に位置する美しい渓谷です。その景観の美しさから、日本五大名峡の一つとして知られています。

概要

岡山県道57号総社賀陽線に沿って約600mにわたる豪渓は、花崗岩が長年の風雨によって浸食された奇岩や奇峰が連なる景勝地です。1923年には国の名勝に指定されており、自然の造形美を堪能できます。

天柱山

豪渓で最も有名なのは、高さ330mの岩峰「天柱山」です。その直下の岩盤には、「天柱」の文字が刻まれています。これは、江戸時代後期の享和元年（1801年）に頼山陽の塾で学んだ武元登々庵が書き、2人の石工が14日間かけて彫り上げたものです。歴史と自然が融合した景観は、訪れる人々を魅了します。

その他にも、剣峰や雲梯山などの見どころがあります。

注意: 高台にある展望台への登山ルートは、崩落の危険があるため、2015年現在通行禁止となっています。

豪渓を通る県道は道幅が狭いため、豪渓寺の南側にある駐車場を利用し、徒歩で散策することをおすすめします。特に紅葉シーズン中は非常に混雑しますが、その美しさは一見の価値があります。

豪渓寺

豪渓の南端には、豪渓寺という小さな寺院があります。山号は天柱山、宗派は真言宗醍醐派です。入り口には陶器製の狛犬が鎮座しており、訪れる人々を迎えます。かつて天柱山一帯は、鎖や梯子を使った修行の場となっていました。

落石事故と復旧工事

2003年3月には、渓谷内の県道で落石事故が発生し、通行止めとなりました。その後、景観に配慮した落石防止工事が実施され、約8年の歳月と14億4100万円の費用をかけて、2011年4月に通行可能となりました。

ギャラリー

[豪渓の風景1]
[豪渓の風景2]
[豪渓の風景3]
[豪渓の風景4]
[豪渓の風景5]
[豪渓の風景6]
[豪渓の風景7]
[豪渓の風景8]

関連項目

日本国指定名勝の一覧

外部リンク

総社市の豪渓紹介ページURL'>豪渓（総社市）
岡山県自然百選の豪渓紹介ページURL'>豪渓（おかやま自然百選）
文化庁の豪渓紹介ページURL'>豪渓 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

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