貞祐 (金)

貞祐（ていゆう）は、金の宣宗の治世（1213年 - 1217年）で使用された元号です。

改元の経緯

至寧元年9月15日 (1213年)：宣宗の即位に伴い、ただちに「貞祐」に改元されました。
貞祐5年9月8日 (1217年)：次の元号である「興定」に改元されました。

貞祐の時代背景

貞祐の時代は、金王朝にとって多難な時期でした。北方のモンゴル帝国の勢力が拡大し、金王朝の領土を脅かしていました。また、国内では政治的な腐敗や社会不安が深刻化していました。このような状況下で、宣宗は内政の立て直しとモンゴル帝国への対応に苦慮しました。

貞祐の時代には、「貞祐の南遷」と呼ばれる出来事がありました。これは、モンゴル帝国の侵攻を避けるため、金の都を北方の燕京（現在の北京）から南方の開封（現在の河南省開封市）へ遷都したものです。この遷都は、金の国力を大きく低下させる要因となりました。

西暦・干支との対照表



関連項目

貞祐の南遷：金の都が燕京から開封へ遷都された出来事。
他政権の貞祐：他の政権で使用された貞祐という元号。

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