財務局

財務局について

財務局は、日本の財務省の地方支分部局であり、各地域における財務省の業務を総合的に行う機関です。金融庁長官から委任を受け、金融庁の地方業務も担っています。全国に10の財務局が設置されており、各財務局の下には、さらに多数の財務事務所や出張所が設けられています。

財務局の役割

財務局は、地域経済の動向を把握し、金融機関の監督や国有財産の管理など、幅広い業務を行っています。また、金融に関する相談窓口としての役割も果たしており、地域住民や中小企業への支援も行っています。具体的には、以下のような業務を担当しています。

金融機関の検査・監督
国有財産の管理・処分
地域経済の調査・分析
予算の執行
金融に関する相談対応

財務局の歴史

財務局は、1941年に大蔵省の地方組織として設置された税務監督局が前身です。その後、組織の改編や名称の変更を経て、現在の財務局となりました。以下に、主な歴史をまとめました。

1941年：税務監督局を改組し、財務局を設置（全国7か所）。
1943年：新潟、松山に財務局を増設し、全国9か所となる。
1945年：松山財務局を高松に移設、新潟財務局を廃止し、全国8か所となる。
1946年：財務局の下部組織として、地方部を設置。
1948年：関東信越、福岡、金沢の3財務局を増設し、全国11か所となる。
1949年：国税庁が独立し、財務局の残余事務を財務部として設置。（全国10か所）
1950年：財務部を財務局に改組し、ブロック名を冠称する。
1972年：沖縄が本土復帰し、沖縄総合事務局が財務局の事務を行う。
1981年：北九州と南九州財務局を統合し、九州財務局を熊本に設置（全国9か所）。福岡財務支局を設置。
1984年：県域単位の財務部を財務事務所に縮小改組。
1998年：金融監督庁発足に伴い、財務局が金融監督庁の地方事務を行う。
2000年：関東財務局をさいたま新都心に移転。
2001年：大蔵省から財務省への移行に伴い、財務局は財務省の地方支分部局となる。

財務局の組織

全国には、以下の10の財務局が設置されています。

北海道財務局（札幌市）
東北財務局（仙台市）
関東財務局（さいたま市）
北陸財務局（金沢市）
東海財務局（名古屋市）
近畿財務局（大阪市）
中国財務局（広島市）
四国財務局（高松市）
福岡財務支局（福岡市）
九州財務局（熊本市）

各財務局には、さらに複数の財務事務所や出張所が設置されており、地域に密着した業務を行っています。

沖縄県における財務局の業務

沖縄県では、財務局の業務は内閣府の地方支分部局である沖縄総合事務局財務部が所管しています。沖縄総合事務局は、財務大臣、金融庁長官、証券取引等監視委員会の指揮監督を受け、財務局と同様の業務を行っています。

人事について

財務局では、財務省本省とは別に、総合職試験合格者の採用を行っています。財務局採用の職員は、原則として財務省本省の指定職ポストには就くことができません。財務局長などのポストは、本省採用のキャリアによって占められるのが一般的です。

財務局と国税局の違い

財務局と国税局は、共に財務省の管轄下にある組織ですが、業務内容が異なります。財務局は、金融機関の監督や国有財産の管理などを担当する一方、国税局は、税務に関する業務を担当しています。

財務局の今後

財務局は、地域経済の活性化や金融システムの安定化に貢献するため、様々な取り組みを行っています。今後も、地域社会のニーズに応じた柔軟な対応が求められています。

関連項目

沖縄総合事務局

外部リンク

財務局ホームページ

もう一度検索