財界さっぽろ

株式会社財界さっぽろは、北海道札幌市に本社を置く出版社であり、地域経済に根ざした情報発信を行っています。特に月刊誌『財界さっぽろ』は、北海道の政治・経済動向を深く掘り下げた報道で知られています。

歴史と特徴

財界さっぽろは、1962年に毎日新聞の顧問であった薩一夫によって「さっぽろ百点」として創立されました。翌1963年には、百彩社から引き継いだ「札幌百点」を基に、月刊誌『財界さっぽろ』を創刊しました。

『財界さっぽろ』は、その編集および営業スタイルが独自のビジネスモデルとして評価され、他地域にも影響を与えました。しかし、その革新的な姿勢から批判を受けることもあり、『月刊クォリティ』では薩一夫に対する批判キャンペーンが展開されたこともありました。

1980年には、本社を現在の札幌市中央区南9条西1丁目13番地に移転。創刊以来、「情報を先取り、タブーに挑戦」という編集方針を掲げ、北海道の政治経済の裏側まで深く切り込む報道を続けています。

その他の主な刊行物

財界さっぽろは、『財界さっぽろ』以外にも、以下のような書籍や雑誌を刊行しています。

「政治に殺された親子〜中川昭一、死の真相を追う」：政治家の死の真相に迫るノンフィクション。
「ざいさつアップル新書」：様々なテーマを扱った新書シリーズ。
「ときめき旅 北海道」：北海道の観光情報を紹介する旅行ガイド。
「わんハート」：犬に関する情報誌。
* 「札幌喫茶界昭和史」（和田義雄）：『財界さっぽろ』の連載記事をまとめた書籍。昭和初期から昭和40年代初めにかけて札幌市中心部で営業していた喫茶店の歴史を詳細に記録。


『札幌喫茶界昭和史』は、特に地域文化史の観点から貴重な資料となっています。昭和の時代、札幌の街で人々に愛された喫茶店一つ一つの歴史を辿り、当時の社会情勢や文化背景を鮮やかに描き出しています。

財界さっぽろは、北海道の地域経済に深く根ざした出版社として、今後もその情報発信力に注目が集まります。

もう一度検索