賛普鐘

賛普鐘は、中国の雲南地方に存在した南詔（なんしょう）国の閣羅鳳（かくらほう）の時代に使用された元号です。具体的には、752年から768年までの期間に使用されました。

南詔は、8世紀から9世紀にかけて現在の中国雲南省を中心に栄えた国です。チベット系の民族であるイ族が中心となって建国し、唐王朝と複雑な関係を築きながら独自の文化を育みました。閣羅鳳は、南詔の最盛期を築いた王として知られています。

元号は、皇帝や王が自らの治世を象徴するために定めるもので、政治的な意味合いを持つことが多いです。賛普鐘という元号が、当時の南詔においてどのような意味を持っていたのか、詳しい記録は残っていませんが、国家の繁栄や平和を願う意味合いが込められていたと考えられます。

李崇智『中国歴代年号考修訂本』（北京：中華書局、2001年1月） ISBN 7101025129

関連項目

元号一覧 (中国)

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