赤とんぼ (テレビドラマ)

『赤とんぼ』は、1978年2月20日から4月14日まで、フジテレビ系列の『お昼のテレビ小説』枠で放送された、東海テレビと日本現代企画が制作した全40話のテレビドラマです。本来は1977年4月から『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』枠で放送予定でしたが、前番組の延長により、急遽フジテレビ制作枠で放送されることになりました。

ストーリー

木島和子は、夫の勉と二人でパン屋を営む女性です。しかし、交通事故で幼い娘を亡くして以来、その悲しみから逃れられずにいました。和子は、娘の死は自分の過失が原因だと責め続け、そのトラウマからスーパーでベビー用品を万引きしてしまうほど、精神的に追い詰められていました。

そんな時、和子の万引きを目撃したのが、大学生の小村哲夫でした。哲夫は、その事実を盾に和子に関係を迫ります。実は、哲夫は夫の勉のところに頻繁に出入りする人物でした。最初は拒絶していた和子でしたが、哲夫の執拗なアプローチに屈し、関係を持ってしまいます。しかし、その関係を続けるうちに、和子の心境は複雑に変化していきます。やがて、和子は哲夫に惹かれていくのです。物語は、和子の心の葛藤と、彼女を取り巻く人間関係を描いていきます。

主な登場人物

木島和子：榊原るみ
パン屋を営む女性。交通事故で娘を失い、心の傷を抱えている。
木島勉：山本学
和子の夫。パン屋を経営している。
小村哲夫：佐藤仁哉
和子に執拗に関係を迫る大学生。勉の知り合いでもある。
佐伯：福崎和宏
秋子：池田和歌子
晴美：田川いづみ
修：和崎俊哉
小村文子：富山真沙子
田口末子：新井麗子

スタッフ

企画：出原弘之
プロデューサー：小久保章一郎、田中常久
脚本：下飯坂菊馬、永井素夫
音楽：たかしまあきひこ
撮影：原秀夫
助監督：村石宏實
きりえ：林家一楽
監督：斎村和彦、松生秀二、平松弘至
制作：日本現代企画／東海テレビ

『赤とんぼ』は、愛と憎しみ、そして心の傷を描いた衝撃的なドラマとして、当時の視聴者に大きなインパクトを与えました。人間の心の奥底に潜む闇を描き出し、社会的な問題にも切り込んだ作品として、今でも語り継がれています。

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