赤黄色の金木犀

フジファブリックの3rdシングル『赤黄色の金木犀』は、四季をテーマにした連作シングルの秋を彩る作品です。

作詞・作曲は志村正彦が手掛け、編曲はフジファブリックが担当。プロデューサーには片寄明人を迎えました。

特筆すべきは、ミックスの過程です。当時エンジニアとしての経験が浅かった片寄明人がミックスに挑戦。実は、著名なレコーディング・エンジニアである高山徹が手掛けたバージョンも存在していました。しかし、最終的には志村正彦の判断により、片寄明人によるミックスバージョンが採用されるという経緯があります。

CD-EXTRA仕様となっており、スタジヲ版の「赤黄色の金木犀」が収録されているのもファンにとっては嬉しいポイントです。

収録曲は以下の通りです。

1. 赤黄色の金木犀
時間：3分58秒
PV監督：スミス
出演：増田汐里
PVは前作、前々作に引き続きスミスが監督を務めました。PVでは、カメラとバンドの距離を常に一定に保ち、「どこに行ってもバンドは動いていないが背景だけが切り替わる」というユニークな撮影手法が用いられています。志村正彦は、この背景の切り替わりがあまりにも綺麗すぎて、合成のように見えると語っていたそうです。
2. 虫の祭り
時間：5分14秒

『赤黄色の金木犀』は、フジファブリックの音楽性の中でも、特に秋の情感を豊かに表現した楽曲として、多くのファンに愛されています。独特の歌詞の世界観と、印象的なメロディーが、聴く人の心に深く残る一曲です。

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