起承転結14

『起承転結14』（きしょうてんけつじゅうよん）は、日本の著名なシンガーソングライターである松山千春によって、2018年10月17日に発表された通算14作目のシングル・コレクション・アルバムです。

松山千春は、1977年のデビュー以来、半世紀近いキャリアを通じて、多くの人々に愛される楽曲を世に送り出し続けています。彼の膨大な作品群の中でも特にファンに親しまれているシリーズの一つに、「起承転結」と題されたシングル・コレクション・アルバムがあります。このシリーズは、特定の期間に発表されたシングルA面曲やカップリング曲を一挙に集め、時系列でその音楽活動の変遷を辿ることができるように構成されています。本作『起承転結14』は、この長寿シリーズの最新作として、当時の松山千春の音楽的な軌跡を記録しています。

本作には、2015年から2017年にかけてリリースされた計6枚のシングルから選ばれた楽曲が収められています。具体的には、2015年5月27日にリリースされた通算73枚目のシングルに始まり、2017年10月11日にリリースされた通算78枚目のシングルまでの期間に発表されたシングル群が対象となっています。

収録シングルは以下の範囲となります。

通算73枚目シングル「歩き出してくれないか/生きて|歩き出してくれないか_生きて」（2015年）
通算74枚目シングル（2016年）
通算75枚目シングル（2016年）
通算76枚目シングル（2017年）
通算77枚目シングル（2017年）
通算78枚目シングル「初雪」（2017年）

これらの6枚のシングルから、合計13曲が厳選され、このアルバムに収録されました。シングルとして発表された楽曲は、その時々の社会情勢やアーティストの心情がストレートに反映されていることが多く、「起承転結」シリーズを通じて聞くことで、その時代の空気感や松山千春のメッセージをより深く理解することができます。また、シングル盤のみでしか聞けなかったカップリング曲がまとめて収録される点も、このシリーズの大きな魅力の一つであり、熱心なファンにとっては非常に価値のある作品となっています。

『起承転結14』がリリースされた2018年は、音楽業界においてもデジタル化やストリーミングサービスの台頭が進むなど、大きな変化が見られた時期です。そのような時代背景の中で、シングルコレクションという伝統的な形式で作品を発表することは、松山千春が一貫して大切にしてきた音楽との向き合い方や、ファンとの絆を示しているとも言えるでしょう。

このアルバムは、長年にわたり松山千春を支持してきたリスナーにとっては、近年の彼の活動をまとめて振り返ることができる重要な一枚となります。同時に、近年の松山千春に興味を持った新しいリスナーにとっても、彼の音楽世界に触れるための優れた入門編となり得ます。

『起承転結14』は、松山千春の継続的な創作活動の一端を捉え、彼の歌声とメッセージが時代を超えて響き続けることを改めて示唆する作品と言えるでしょう。収録された13曲それぞれに込められた思いを感じ取りながら、松山千春の音楽の旅を追体験することができるでしょう。

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