超くせになりそう

超くせになりそう

『超くせになりそう』は、吉村杏が原作、なかの弥生が作画を担当した『くせになりそう』の続編となる漫画作品と、その漫画を基にしたテレビアニメです。この作品は、1993年7月号から1995年1月号まで、講談社の『なかよし』にて連載されました。

物語のあらすじ

主人公は中学生の大鳥なぎさ。彼女は見た目こそ可愛らしいものの、実は道場の跡取り娘であり、格闘技が大好きな少女です。道場の弟子がいないことをきっかけに上京し、そこでスカウトされて「白鳥なぎさ」としてアイドルデビューを果たします。なぎさは瞬く間に国民的人気を得ますが、歌やダンスよりも暴れ回ることの方が好きな彼女は次第にアイドル生活にうんざりし、男装をして柄の悪い中学校に転校します。そして転校先で出会った野坂昭に恋をします。

登場人物

• - 白鳥 / 大鳥 なぎさ（しらとり/おおとり なぎさ）

声 - 西村ちなみ
本作の主人公。誕生日は3月3日で、身長158cm、体重44kg。格闘好きの道場の跡取りで、上京時にアイドルスカウトを受け、「白鳥なぎさ」としてデビュー。アイドル生活に嫌気が差し、男装して通学。必殺技は「秘技・カミナリ落とし」。

• - 野坂 昭（のざか あきら）

声 - 林延年
同じく道場の少年で、なぎさと恋人に。{

• - 中竹 まこと（なかたけ まこと）

声 - 辻谷耕史
なぎさのマネージャーで、やや優柔不断。

• - モモコ・プリシラ

声 - 本多知恵子
アイドルを目指す女性で、後にアイドル養成学校を創設します。

• - 上岡 龍（かみおか りゅう）

声 - 石田彰
モモコの忠実な家来で、美形ながらも不遇な存在。

• - 角田（つのだ）

声 - 飛田展男
中学校の番長で、なぎさのファン。

テレビアニメ

1994年4月から1995年3月までNHK BS2で放送された『超くせになりそう』は、全39話にわたるものでした。アニメは原作の設定を基にしながらも、ストーリーは完全オリジナルで構成されており、メインライターの首藤剛志が描いた独自の世界観を持っています。特に、登場人物たちが自らの役割について語る座談会形式の最終回は特徴的です。

この作品では、主人公・なぎさの歌もすべて西村ちなみが録音しました。挿入歌も多く作られ、ミュージカル的なスタイルが採用されましたが、製作は困難でした。

スタッフ及び音楽

• - 原作: 吉村杏、なかの弥生
• - 企画: 豊田賢司
• - プロデューサー: 栃平吉和
• - シリーズ・ストーリー: 首藤剛志
• - 監督: えんどうてつや

オープニングテーマは『サード・ラブ』、エンディングテーマは『失えないの』が使用されました。多くの挿入歌もあり、特に『超くせになりそう』や『なぎさのセレナーデ』はキャッチーなメロディが特徴です。

その他

『超くせになりそう』はNHK BS2での放送中、番組のアイキャッチが2つ存在し、特定地域では民放でも再放送されました。また、香港では『偶像小英雌』というタイトルで放送され、異なる主題歌が使用されました。

このように、『超くせになりそう』は様々な要素を持つ作品で、アイドルとしての夢や葛藤を描いた魅力的なストーリーとなっています。

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