超再現!ミステリー

『超再現!ミステリー』：ミステリー小説が、現実世界で蘇る！

2012年4月17日から8月21日にかけて、日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組『超再現!ミステリー』。そのキャッチコピーは「観る、ミステリー小説。」。本番組は、ミステリー小説や推理マンガといったミステリー作品を、臨場感あふれる映像で再現し、スタジオのゲストと共に謎解きを行う、新感覚の推理番組でした。

謎解きへの挑戦：再現ドラマとスタジオの融合

番組は、ミステリー作品を「出題編」と「解答編」の二部構成で再現ドラマとして映像化。ナレーション、字幕、効果的なカット割りなど、視聴者をドラマの世界に引き込む演出が随所に施されていました。出題編では、スタジオゲストが映像を元に議論を重ね、犯人や謎解きのカギとなる情報を推測。そして、全員で一つの結論を導き出した後、解答編へと進みます。

解答が正解であれば「推理的中! 犯人逮捕!」もしくは「名推理!」と表示され、見事な推理を称賛。しかし、不正解の場合は「誤認逮捕!」もしくは「ハズレ!」と表示され、スタジオは笑いと悔しさに包まれました。

MCを務めたのは、徳井義実（チュートリアル）、綾部祐二（ピース）、紗栄子の3名。ドラマの結末を事前に知っていたのは徳井のみという設定で、綾部と紗栄子も他のゲストと共に熱心に謎解きに挑戦。VTRの振りは、出題編（Break the mystery）、解答編（This is the truth）ともに、紗栄子、綾部、徳井の順に行われ、綾部は常に「the」のみを発声するという、独特の演出も番組の特色でした。

番組の歴史：パイロット版からゴールデンタイムへ

レギュラー放送に先駆け、2011年8月6日には『サタデーバリューフィーバー』枠で、2012年1月1日には深夜枠でパイロット版『超再現!ベストセラー』が放送されました。第1弾は関東ローカル、第2弾は全国ネットでの放送となり、レギュラー化への布石となりました。

『ネプ&イモトの世界番付』の後番組として、2012年4月17日からゴールデンタイムに進出した『超再現!ミステリー』でしたが、同年8月21日をもって、惜しまれつつも終了。最終回は出演者による番組終了の挨拶などはなく、静かに幕を閉じました。その後番組として、『踊る!さんま御殿!!』や『スター☆ドラフト会議』の拡大版が放送され、10月からは『解決!ナイナイアンサー』がスタートしました。

出演者：豪華キャストと専門家の共演

番組を彩った出演者たちは、MCの3名に加え、レギュラーゲストとして鈴木砂羽、福田充徳（チュートリアル）らがレギュラー出演。さらに、優木まおみ、ローラ、柳原可奈子といった週替わりゲストも番組を盛り上げました。専門家として、山口直孝（二松學舎大学文学部教授）、小松史生子（金城学院大学文学部准[[教授]]）らが、ミステリー作品の裏側やトリックの解説を行いました。パイロット版のMCには、綾部祐二、宮崎宣子（当時日本テレビアナウンサー）、徳井義実、鈴江奈々（日本テレビアナウンサー）らが参加していました。

ナレーションは、パイロット版が林田尚親、レギュラー版が美木良介が担当。その他、多くのスタッフが番組制作に携わっていました。

番組の功績と記憶

『超再現!ミステリー』は、ミステリー作品の魅力を新たな形で視聴者に届けた画期的な番組でした。再現ドラマのクオリティ、ゲストの推理、そしてMC陣の掛け合いなど、番組全体から溢れ出るエンターテインメント性は多くの視聴者を魅了しました。短い放送期間ではありましたが、視聴者の記憶に深く刻まれた、個性あふれる推理バラエティ番組だったと言えるでしょう。

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