『
超機人 龍虎王伝奇』は、
寺田貴信が原作、
富士原昌幸が作画を担当する
ロボット漫画作品です。この作品は、バンダイナムコゲームスから出ている『
スーパーロボット大戦α』シリーズや『
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』シリーズに登場するスーパー
ロボット「龍虎王」や「虎龍王」に関する過去の物語を描いたスピンオフとして位置づけられています。
概要
この作品は2003年、雑誌「
スーパーロボットマガジン」で連載が開始されました。物語は、
日清戦争の前後を舞台とした第1部と、第二次世界大戦終戦前後を描いた第2部から構成されています。しかし、雑誌の休刊により第1部は未完に終わることになります。後に、2009年に発行されたOGシリーズのムック「
電撃スパロボ! Vol.10」に外伝が収録され、こちらはOGシリーズの設定を基にしたものです。
さらに、2013年には『電撃スパロボ魂!』の創刊号で第2部の連載が再開され、最終的には2017年に描き下ろし156ページを加えた完結編のコミックスが発売されました。
あらすじ
物語は大日本帝国陸軍情報部の稲郷隆馬が清国で文麗という女性と出会うところから始まります。実は文麗は
超機人である蚩尤塚を守る一族の末裔で、彼女の助けを受けた隆馬は龍虎王の操縦者となります。物語の進行とともに、彼らを取り巻く陰謀や、彼らが操る
ロボットたちの背景も明らかになります。
登場人物
第1部の人物
- - 稲郷隆馬: 大日本帝国陸軍の大尉。文麗と出会い、龍虎王の操縦者に。
- - 文麗: 蚩尤塚を守る一族の末裔。
- - V・B: 謎のドイツ人女性で、隆馬と文麗の物語のキーパーソン。
- - ジェイベズ・グリムズ: 大英帝国の軍人で、超機人発掘のための役割を持つ。
第2部の人物
- - 飛麗: 隆馬と文麗の孫で、格闘場で生活。
- - エドワード・グリムズ: ジェイベズの孫で、オーダーに参加。
外伝の人物
- - 稲郷兵馬: 飛麗の曾孫で、剣術の試練に直面するキャラクター。
登場兵器
物語に登場する
ロボットや兵器は多岐にわたります。中には「
超機人」や「四神」、さらには「鋼機人」などがあり、各々が独自の特性を持っています。特に「龍虎王」や「虎龍王」は作品の主役機体として特に重要です。
評価と影響
『
超機人 龍虎王伝奇』は、その豊かなキャラクター描写と深い設定により、多くのファンを惹きつけました。もともとはゲームのスピンオフであるにもかかわらず、独立した作品としての魅力を持つことに成功しています。
単行本など
本作は全2巻で構成され、初版は2003年に発売されました。復刊版は2011年にリリースされ、加筆修正が施されています。ファンにとってはより充実した内容が味わえることになりました。
ロボットとドラマが交錯するこの作品は、ファンの心に強く残る一作として、今後も語り継がれることでしょう。