超音波検査士

超音波検査士について

超音波検査士（正式名称：公益社団法人日本超音波医学会認定超音波検査士）は、公益社団法人日本超音波医学会が、超音波検査の高い技術を持つ医療従事者を認定する資格です。この資格は、超音波医学の進歩と医療の向上、そして国民の福祉に貢献することを目的としています。

資格の目的

この制度は、超音波医学の発展に伴い、高度な超音波検査技術を持つ人材を育成・認定することで、医療の質の向上を図ることを目的としています。具体的には、看護師、准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師といった医療専門職が、超音波検査の専門家として活躍できるよう支援します。

受験資格

超音波検査士の認定試験を受けるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

1. 医療資格: 日本国内の看護師、准看護師、臨床検査技師、または診療放射線技師のいずれかの免許を持っていること。
2. 会員資格: 試験を受ける年の9月1日までに、日本超音波医学会の正会員、シニア会員、準会員、または日本超音波検査学会の正会員として、継続して3年以上在籍していること。
3. 推薦: 日本超音波医学会認定の超音波専門医または超音波指導検査士による推薦が必要であること。

対象領域

試験は、以下の臨床領域ごとに実施されます。専門とする分野の知識と技術が問われます。

体表臓器
循環器
消化器
泌尿器
産婦人科
健診
血管

試験形式

試験は、書類審査と筆記試験によって行われます。

1. 書類審査: 超音波検査の実績を評価します。
2. 筆記試験: マークシート方式で、「臨床領域」と「医用超音波の基礎」に関する問題が出題されます。各分野35問、解答時間は70分です。解答形式は、5つの選択肢から1つを選ぶAタイプと、5つの選択肢から2つを選ぶX2タイプがあります。

超音波検査士の役割

超音波検査士は、医師の指示のもと、超音波装置を用いて検査を行います。患者の病態を把握するために、正確な画像情報を取得し、医師の診断をサポートする重要な役割を担っています。

認定団体

超音波検査士の認定を行っているのは、公益社団法人日本超音波医学会です。この学会は、超音波医学の発展と普及を推進しており、超音波検査士の育成にも力を入れています。

外部リンク

公益財団法人 日本超音波医学会

超音波検査士は、高度な専門知識と技術を駆使して、医療現場で活躍しています。資格取得には厳しい条件がありますが、それに見合うだけのやりがいのある仕事と言えるでしょう。

もう一度検索