越智貞夫

越智貞夫（おち さだお、1954年 - 2023年）は、日本の映画およびテレビドラマ界で数々の作品をプロデュースした人物です。株式会社コブラピクチャーズの初代代表取締役社長を務め、2023年8月からは越智紫が代表取締役社長を引き継ぎました。

経歴

越智貞夫は、日本大学芸術学部を卒業後、渡辺プロダクションに入社しました。その後、田中プロモーションに出向し、ザ・ワークス設立と共に部署ごと転籍。TBSで「陰の季節」シリーズの制作に携わった後、アミューズに移籍しました。さらに数年後、アミューズ幹部の後押しを受けてコブラピクチャーズを設立し、代表取締役社長に就任しました。

特に、作家・横山秀夫の作品の映像化に力を注ぎ、数多くの作品を手掛けました。映像化作品を通して、横山作品の魅力をより多くの人々に届けた功績は大きいと言えるでしょう。

2023年8月、胆嚢炎から敗血症を併発し、惜しまれつつもこの世を去りました。

主なプロデュース作品

越智貞夫は、数多くのテレビドラマと映画のプロデュースを手掛けました。以下に主な作品を挙げます。

テレビドラマ

俺たちに鍵はない（1986年、日本テレビ）
夫の突然死（1987年、テレビ東京）
のんちゃんのり弁（1997年、CBC）
のんちゃんのり弁2（1998年、CBC）
艶姿！ナニワの光三郎七変化(1997年、関西テレビ）
バースデイ〜こちら椿産婦人科〜（1999年、テレビ東京）
陰の季節（2000年、TBS）
世にも奇妙な物語　秋の特別編（2000年、フジテレビ）
逆転の夏（2001年、TBS）
沈黙のアリバイ（2002年、TBS）
第三の時効（2003年、TBS）
密室の抜け穴（2003年、TBS）
長く孤独な誘拐（2004年、TBS）
ペルソナの微笑（2004年、TBS）
囚人のジレンマ（2004年、TBS）
真相（2005年、TBS）
モノクロームの反転（2005年、TBS）
深追い（2005年、TBS）
半落ち（2007年、テレビ朝日）
横山秀夫サスペンス（WOWOW）
2010年：18番ホール、誤報、自伝、他人の家
2011年：深追い、引き継ぎ、締め出し、仕返し
臨場（2010年、テレビ朝日）
永遠の時効（2014年、テレビ東京）

映画

沈まぬ太陽（2011年、若松節朗監督） - プロデューサー
臨場　劇場版（2012年、橋本一監督） - プロデューサー
* 64-ロクヨン- 前編/後編（2016年、瀬々敬久監督） - 企画

越智貞夫は、多くの映像作品を通じて、視聴者に感動と興奮、そして時には社会への問題提起をもたらしました。その功績は、日本の映像業界において特筆すべきものとして記憶されるでしょう。

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