越田剛史

越田剛史のサッカー人生

越田剛史（こしだ たけし）は、1960年10月19日生まれの日本の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍しています。彼の主なポジションはDFで、特にセンターバックとサイドバックとして知られています。彼のキャリアは、無名選手から国際大会への参加、さらには指導者としての役割を担うまでの多彩さが特徴です。

来歴

越田は石川県立金沢桜丘高等学校でサッカーを始めました。当初は注目を浴びるような選手ではありませんでしたが、2年次に石川県選抜として出場した国体予選でその才能が評価され、日本ユース代表候補に選ばれるという転機が訪れました。筑波大学に進学し、蹴球部に所属することで彼のサッカーキャリアは本格化しました。大学1年時にはユース代表として1979 FIFAワールドユース選手権に出場し、その後1980年には日本代表にも選出され、1982 FIFAワールドカップ・アジア・オセアニア予選でデビューを果たしました。

越田は、日本代表として国際Aマッチに19試合出場した実績を持ち、1982年アジア競技大会にも参加しました。大学卒業後は1983年に日産自動車サッカー部に加入し、ユース時代の仲間と共にプレーしました。彼は1983年と1985年に天皇杯全日本サッカー選手権大会での優勝に寄与し、チームの重要な一員となりました。

現役時代には、身体能力を活かしたプレースタイルで注目を浴びましたが、一方でクリアミスや不注意による失点も多く、日本代表では他の選手との競争に敗れ、徐々に出場機会が減少しました。日産自動車のチーム内でも、他の選手の加入によってポジションが変わり、最終的にはサイドバックとしてプレーすることになりました。

指導者としての道

1988-89シーズンに日産自動車から離れ、教員として新たな道を選びました。彼は郷里である石川県に戻り、石川県立盲学校の教員として勤めましたが、その後もサッカーを続け、中でも金沢サッカークラブでプレーしました。引退後は母校の金沢桜丘高校サッカー部の監督に就任し、サッカー育成に尽力しました。彼の指導には多くの若手選手が影響を受け、地域のサッカー界に貢献しました。

現在は北陸大学で教授を務めつつ、Jリーグのツエーゲン金沢のテクニカルディレクターにも就任し、サッカーの発展に寄与しています。2008年には日本サッカー協会公認S級ライセンスも取得し、それにより彼の指導者としてのキャリアはさらに広がっています。

最近では、2023年6月1日にベトナムサッカー連盟のテクニカルディレクターに任命されるなど、国際的な場でも活躍しています。越田剛史のサッカーへの情熱と育成者としての努力は、今後も多くの選手に影響を与え続けるでしょう。

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