越谷市民球場

越谷市民球場

越谷市民球場は、埼玉県越谷市に所在する公立の野球場です。その規模は県内でも上位に位置し、プロ野球からアマチュア野球に至るまで、幅広いレベルの試合に利用されています。

立地と周辺環境

当球場は、越谷市の中心市街地から東にやや離れた郊外に位置しています。具体的には、大落古利根川の南岸、その支流である千間堀の北側に面し、東埼玉道路の終点近くにあたります。周囲には田園風景が広がり、長閑な環境にあります。また、越谷総合公園の敷地内に整備されており、近隣には越谷市立総合体育館や庭球場といったスポーツ関連施設が併設されています。

施設概要

球場施設は、鉄筋コンクリート造の3階建て構造です。グラウンド面積は約13,482平方メートルを有し、両翼98メートル、中堅122メートルという十分な広さを備えています。内野部分はクレー舗装、外野部分は芝生となっており、試合環境は整備されています。照明設備は6基が設置されており、夜間試合にも対応可能です。スコアボードはバックスクリーンと一体になった磁気反転式を採用しています。

収容人数

観客席は合計で10,000人を収容できます。内訳としては、屋根付きの内野スタンドには椅子席が設けられており、約3,000人が着席可能です。一方、外野スタンドは芝生席となっており、約7,000人が収容できる構造となっています。

利用状況

越谷市民球場は、多様な野球イベントに利用されています。

プロ野球： 読売ジャイアンツ二軍（イースタン・リーグ）の公式戦が主催試合として開催されるなど、プロ野球のファームリーグの舞台として使用されています。
独立リーグ： 過去には、ベースボール・チャレンジ・リーグに所属していた地元球団、武蔵ヒートベアーズが2016年と2017年に公式戦（NPBファームとの交流戦を含む）を開催した実績がありますが、2018年以降の開催はありません。
高校野球： 埼玉県内の高校野球において重要な役割を果たしています。特に、夏の全国高等学校野球選手権埼玉大会では例年3回戦までの会場として利用されており、春季・秋季埼玉県大会においては東部地区予選の会場として使用されています。
イベントマッチ： 公式戦以外にも、様々なイベントに利用されることがあります。例えば、2008年にはメジャーリーグから引退した桑田真澄氏（元ピッツバーグ・パイレーツ）の引退試合や、茨城ゴールデンゴールズ対横浜サムライのチャリティーマッチなどが開催された実績があります。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、東武伊勢崎線の越谷駅からバスに乗車し、「総合公園」バス停で下車すると球場は目の前です。

越谷市民球場は、その充実した設備と良好なアクセスにより、プロ野球選手を目指す若手から高校球児、そして地域の野球ファンまで、多くの人々に利用される地域スポーツ振興の一翼を担う施設となっています。

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