趙俁

趙俁（ちょう ぐ）

趙俁（1083年 - 1127年）は、北宋の皇族であり、神宗の十二男として生まれました。母は美人林氏で、後の貴妃です。彼は哲宗皇帝の異母弟にあたります。

生涯

元豊6年（1083年）9月、趙俁は誕生しました。翌元豊7年（1084年）8月には成国公に封じられ、元豊8年（1085年）4月には兄である哲宗によって咸寧郡王に封ぜられました。紹聖5年（1098年）3月には莘王へと進封されています。

元符3年（1100年）、哲宗が崩御しましたが、後継となる皇子がいませんでした。皇太后向氏は趙俁の不遜な態度を理由に、彼を後継者とすることに反対しました。その後、趙俁は帝位を継いだ兄の徽宗によって、同年3月に衛王に再進封されました。

大観2年（1108年）1月には、燕王に進封されました。しかし、靖康の変が起こると、金に連行されるという不遇に見舞われました。天会5年4月16日（1127年6月4日）、趙俁は異郷の地で餓死するという悲劇的な最期を迎えました。遺体は馬槽に納められ、火葬に付されたと伝えられています。

家族

趙俁には、正室として郭氏がいました。また、側室として王柳姑、葉三娘がいました。

彼には二人の息子と二人の娘がいました。

息子: 趙有章、趙有亮
娘: 趙巧蓀、趙飛燕

彼らの家族もまた、金に連行されるという過酷な運命をたどりました。

史料

趙俁に関する記述は、以下の史料に見られます。

『宋史』
『宋会要輯稿』
* 『曾公遺録』

もう一度検索