足の冷えない不思議なくつ下

「足の冷えない不思議なくつ下」は、小林製薬が発売している人気の靴下商品です。その最大の特徴は、ウール混生地と高密度パイルの二層構造による高い保温性にあります。

誕生と変遷

この靴下は元々、奈良県御所市の塚本産業によって製造され、薬局や衣料品店、百貨店などで販売されていました。最盛期には年間約4億円の売上を誇っていましたが、2005年秋に桐灰化学が商標権と販売権を取得。塚本産業はその後、民事再生法の適用を申請し倒産しました。

桐灰化学は、販売戦略を見直し、商品ラインナップの絞り込みやパッケージデザインの改善を実施。販売ルートをドラッグストアに集中させることで、2005年9月からの半年間で90万足、約7億円を売り上げるという記録を打ち立てました。

さらに2020年7月、小林製薬が桐灰化学を吸収合併したことにより、販売と顧客サポートは小林製薬が引き継ぎました。現在は「桐灰 足の冷えない不思議なくつ下」として、小林製薬から販売されています。

豊富なラインナップ

2023年10月現在、丈の長さは、くるぶし丈（クルーソックス）、ふくらはぎ丈（レギュラーソックス）、ひざ下丈（ハイソックス）の3種類が用意されています。重ね履き用のインナーソックスも2種類（足すっぽり(浅履きタイプ)・つま先用）あり、合計5種類のラインナップとなっています。

2022年9月には、派生製品として、空気層を含む二重編み構造を採用したレッグウォーマータイプ「足の冷えない不思議なレッグウォーマー」も登場しました。

以前は、靴下と同じ素材を用いたタイツタイプ「足の冷えない不思議なタイツ」も販売されていましたが、2023年9月をもって製造終了となりました。

パッケージリニューアルとカラー展開

2023年10月には、足すっぽりインナーソックス以外の製品がパッケージリニューアルされました。靴下類は、このリニューアルを機に、パッケージ正面左下に小林製薬のロゴが追加されています。また、ハイソックスとレギュラーソックスのカラーは、ブラックのみに集約されました。

「足の冷えない不思議なくつ下」は、素材や構造、販売戦略の変化を経て、多くの人々に愛用される商品へと成長しました。冬の寒さ対策に欠かせないアイテムとして、今後も進化を続けていくことでしょう。

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