足利市生活路線バス

あしかがしせいかつろせんバス（あしバスアッシー）：足利市のコミュニティバス

足利市生活路線バス、愛称「あしバスアッシー」は、栃木県足利市で運行されているコミュニティバスです。足利中央観光バス、足利タクシー、関東自動車の3社が運行を委託されています。かつて足利市では東武バスと関東バスが路線バスを運行していましたが、1990年代半ばまでに全路線が廃止されました。あしバスアッシーは、その廃止路線に代わるものとして、足利市内をカバーする重要な交通手段となっています。

歴史

1995年10月1日、東武バスの撤退に伴い、「やまなみ号」（小俣・行道線）と「せせらぎ号」（松田・富田線）の2路線が開設されました。運行は足利中央観光バスに委託されました。その後、2003年には「みなみ号」（山辺・中央循環線、御厨循環線）の2路線が国際ハイヤー（後の国際十王交通）に委託されて運行開始。しかし、2006年に国際十王交通が足利営業所を閉鎖したため、委託先が丸五商会に変更されました。

2011年にはダイヤ改正が行われ、運行ルートの変更、委託先の変更などが実施されました。山辺線と御厨線は足利タクシーに、名草線の運行が開始されました（委託先は足利中央観光バス）。2014年には愛称が公募によって「あしバスアッシー」に決定、翌年には名草線の運行委託先が足利タクシーに変更されました。2017年には名草線の車両がワゴン車から小型バスに変更され、委託先が関東自動車に変更となりました。2019年には運賃改定とダイヤ改正が行われ、デマンド運行の見直しや自由乗降区間の拡大などが行われました。2024年には、日曜ダイヤの設定、デマンド運行の見直し、路線名変更などが実施されています。

路線と運行会社

現在、あしバスアッシーは複数の路線で運行されています。運行会社は、足利中央観光バス、足利タクシー、関東自動車の3社です。各路線の運行状況は以下です。

足利中央観光バス

小俣線：足利市西部地域をカバーし、足利大学や足利赤十字病院などを経由します。
松田線：足利市東部地域をカバーし、春日団地や山前小学校などを経由します。
行道線：JR足利駅と東武足利市駅を結ぶ路線です。
富田線：足利フラワーパーク駅入口や足利病院などを経由する路線です。
おでかけループ（旧中央循環線）：JR足利駅周辺を循環する路線です。

足利タクシー

山辺線：足利市南部地域をカバーし、野州山辺駅入口などを経由します。

関東自動車

御厨線：足利市東部地域をカバーし、ヨークタウンなどを経由します。
名草線：足利市北東部地域をカバーし、北幸楽荘などを経由します。

運賃

2019年10月1日改定。普通運賃は大人210円、小児100円。障がい者割引、高齢者割引なども適用されます。一日乗車券も用意されています。ICカードは利用できません。

車両

運行会社によって車両は異なります。足利中央観光バスはイスズエルガミオや日野ポンチョ、足利タクシーはトヨタハイエース、関東自動車は三菱ふそうローザを使用しています。

過去の路線

あしバスアッシーの前身となる路線や、過去の運行状況も存在します。運行会社や路線、経路などは時代によって変化しています。詳細は足利市の公式ウェブサイトなどで確認できます。

まとめ

あしバスアッシーは、足利市の公共交通を支える重要な役割を担っています。高齢化が進む地域において、地域住民の生活を支えるための足として、今後もその役割を果たしていくことが期待されます。路線網の維持、運行効率の改善など、課題も多く残されていますが、利用者の利便性向上のため、更なる改善が期待されます。

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