足利市総合運動場硬式野球場

足利市総合運動場硬式野球場

足利市総合運動場硬式野球場は、栃木県足利市に所在する野球場です。足利市総合運動場内に位置しており、地元では「足利市硬式野球場」と表記されることもあります。2022年からは命名権が導入され、足利市内の企業名を冠した「ジェットブラックフラワーズスタジアム」という愛称が用いられています。施設の所有は足利市が行い、運営管理は指定管理者である足利市みどりと文化・スポーツ財団が担当しています。

歴史

本球場は1955年に開場し、以来、数度にわたる改築や改修を経て現在に至っています。主に県内のアマチュア野球の活動拠点として利用されており、高校野球、大学野球（首都大学野球連盟など）、社会人野球の公式戦が開催されています。また、地元を拠点とする社会人クラブチーム、全足利クラブの主要な練習場としても活用されています。

特筆すべき大会としては、2006年8月に開催された第31回全日本クラブ野球選手権大会において、メイン会場を務めました。高校野球においては、2010年代以降、これまでの主要会場だった宇都宮市宮原運動公園野球場に代わり、春季・秋季の栃木県大会（関東大会予選）で使用される機会が増えています。

プロ野球の公式戦開催実績もあり、2004年9月11日には足利市として29年ぶりとなるイースタンリーグのヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦が開催されました。近年では、ベースボール・チャレンジ・リーグ（BCリーグ）に加盟する栃木ゴールデンブレーブスが2019年から毎年、当球場を主催試合会場の一つとして使用しています。

施設の現代化も進められており、2019年から2020年にかけて大規模な改修工事が行われました。この工事により、視認性の高いLED式スコアボードが新設され、外野の天然芝の全面張替え、内野の土壌整備などが実施され、プレー環境が向上しました。2022年には命名権が導入され、年間103万円で足利市内の情報通信業であるジェットブラックフラワーズ合同会社が命名権を取得し、「ジェットブラックフラワーズスタジアム」の愛称が定着しました。野球以外では、2022年10月に開催された第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」において、フットソフトボール（フットベースボール）競技の会場としても利用されました。

施設概要

グラウンド面積は13,463.2平方メートルを有します。両翼は98メートル、中堅は122メートルと、公認野球規則に適合する広さです。内野は土、外野は天然芝が敷かれています。

観客席の収容人員は2,670人です。座席は内野エリアのみに設けられており、セパレート席とベンチ席が設置されています。かつては外野スタンドも存在しましたが、2003年のフィールド拡張工事に伴い撤去されました。外野スタンド撤去前の総収容人員は7,500人でした。

スコアボードは2019-2020年の改修で導入されたLED式です。ナイター設備として、照明塔が6基設置されており、バッテリー間では最大1145ルクスの照度を確保しています。

交通アクセス

当球場への公共交通機関としては、足利市生活路線バスの一部系統が総合運動場周辺を経由しますが、運行本数は限られています。JR両毛線足利駅または東武伊勢崎線足利市駅からアクセスする場合、タクシーの利用が推奨されます。徒歩でのアクセスも可能ですが、JR足利駅からは約25分、東武伊勢崎線足利市駅からは約40分程度を要します。

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