足立夢実

足立夢実について

足立夢実（あだち ゆみ、1989年2月7日生まれ）は、日本のアーティスティックスイミングにおいて特筆すべき経歴を持つ選手兼指導者です。埼玉県出身の彼女は、早くから水泳に触れ、3歳で水泳を始め、小学校2年生からシンクロナイズドスイミング（シンクロ）を本格的に学ぶようになりました。彼女は越谷市に移住後、アテナアクアメイツから東京シンクロクラブに転籍し、さらなるスキルアップを目指します。

高等学校では埼玉県立浦和東高校に通い、在学中の高校2年生の時に、デュエット競技で埼玉県代表として国民体育大会に出場し、見事4位に入賞しました。卒業後は国士舘大学体育学部に進学し、米国オリンピックも視野に入れた厳しい競争を経験することになります。

2008年には北京オリンピックの選考会を突破し、代表候補に選ばれるものの、オリンピック本選には出場できませんでした。しかし2009年には世界水泳選手権の日本代表選考会でトップ通過を果たし、世界水泳選手権ではソロ競技で5位、チーム競技で6位入賞を果たしました。

2012年ロンドンオリンピックでは、チームでシンクロナイズドスイミングに出場し、予選を3位で通過して決勝に挑み、最終的には5位に入賞しました。その後も彼女は、持ち前の身体能力と柔軟性を生かし、競技を続けましたが、2013年に現役を引退しました。

引退後、足立は母校である国士舘大学に新設されたアーティスティックスイミング部の監督に就任し、若手選手たちの指導に尽力しています。2019年には、安部篤史と組んで混合ペアとして国際水連世界選手権に出場し、銅メダルを獲得するという成果を上げました。

現在、彼女は国士舘ASクラブで指導者として活動しており、小学生から大学生までの選手たちへの指導を行っています。彼女の指導のもとで、多くの若い選手たちがアーティスティックスイミングの技術を磨き、世界の舞台で活躍する未来が期待されています。

主な経過

• - 2004年: 越谷市立南中学校卒業
• - 2007年: 埼玉県立浦和東高等学校卒業
• - 2011年: 国士舘大学体育学部体育学科卒業
• - 2011年: 株式会社ミキハウス入社
• - 2013年: 現役引退
• - 2014年: 国士舘大学シンクロナイズドスイミング部監督に就任
• - 2015年: 混合アーティスティックスイミングで日本代表に選任
• - 2015年: 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程修了
• - 2015年: シンクロ指導者として活動開始

代表的な実績

• - 2006年: 世界ジュニア選手権大会　チーム3位、コンビネーション3位
• - 2007年: 第83回日本選手権水泳競技大会　チーム3位
• - 2008年: スイスオープン　ソロ1位
• - 2009年: 世界水泳選手権大会　ソロ5位、チーム6位
• - 2012年: ロンドンオリンピック　チーム5位
• - 2019年: 世界水泳選手権　混合デュエットで3位

彼女の取り組みと情熱は、アーティスティックスイミングの発展に寄与し続け、後進たちに多くの影響を与えています。

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