足立盛二郎

足立盛二郎（あだち せいじろう）は、1944年7月8日に鳥取県境港市で生まれました。実家は酒類問屋「足統」を営んでいました。幼少期を境港市で過ごし、小学校を卒業後、中学校2年生の時に上京しました。その後、東京都立日比谷高等学校を経て、1968年に東京大学法学部を卒業しました。

大学卒業後、郵政省に入省し、郵政官僚としてのキャリアをスタートさせました。1991年には大臣官房企画課長、1992年には四国郵政局長、1993年には大臣官房審議官、1994年には貯金局次長、1996年には近畿郵政局長、1997年には大臣官房人事部長、1998年には簡易保険局長と、郵政省内で重要な役職を歴任しました。

2001年には、郵政事業庁の初代長官に就任し、郵政事業の改革に尽力しました。2002年には財団法人簡易保険加入者協会の理事長に就任。その後、2004年にはNTTドコモの代表取締役副社長に就任し、民間企業経営にも携わりました。

2009年には、日本郵政株式会社の取締役兼代表執行役副社長に就任し、郵政民営化後の事業運営を担いました。2012年には、ゆうちょ銀行の取締役兼代表執行役会長に就任し、金融分野でのリーダーシップを発揮しました。2013年には、これらの役職を退任しました。

長年の郵政行政への貢献が評価され、2017年11月には瑞宝重光章を受章しました。また、公益財団法人日本棋院の理事も務めており、多方面で活躍しています。

足立盛二郎は、郵政事業の民営化という大きな変革期において、その中心的な役割を果たした人物として知られています。郵政省から民間企業まで、幅広い分野で卓越したリーダーシップと経営手腕を発揮し、日本の郵政事業の発展に大きく貢献しました。その功績は、今日の郵政事業の礎を築いたと言えるでしょう。

略歴

1944年：鳥取県境港市出身。酒類問屋「足統」の家に生まれる。
1963年：東京都立日比谷高等学校卒業。
1968年：東京大学法学部卒業、郵政省入省。
1991年：大臣官房企画課長。
1992年：四国郵政局長。
1993年：大臣官房審議官。
1994年：貯金局次長。
1996年：近畿郵政局長。
1997年：大臣官房人事部長。
1998年：簡易保険局長。
2001年：郵政事業庁長官（～2002年）。
2002年：財団法人簡易保険加入者協会理事長。
2004年：NTTドコモ代表取締役副社長。
2009年：日本郵政取締役兼代表執行役副社長。
2012年：ゆうちょ銀行取締役兼代表執行役会長、日本郵政取締役。
2013年：ゆうちょ銀行取締役兼代表執行役会長・日本郵政取締役退任。
* 2017年11月：瑞宝重光章受章。

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