踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件

踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件

『踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』は、2012年9月1日にフジテレビで放送されたスペシャルドラマで、踊る大捜査線シリーズの一環です。この作品は、劇場版『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の公開と連動して製作され、放映されました。また、他のスペシャルとは異なり、映画同様のシネマカメラを使用して高画質で制作されています。

物語は、2012年11月の香港が舞台となり、中国人刑事の王明才が婚約者である草野京子との結婚式を迎える準備が進んでいます。湾岸署の全員が王の結婚式のために集まり、警察庁や中国側の高官も出席予定であり、これは外交的にも重要なイベントです。しかし、そんな慶事の裏には不穏な事件が待ち受けていました。青島俊作が結婚式の幹事を務める中、本庁捜査一課を名乗る男が窃盗事件を引き起こし、さらには室井とすみれの間でお見合い話も進行中といった、ドタバタが続きます。

そして、青島たちが結婚式の準備を進める中、車内で硫化水素により死亡した男の遺体が発見され、事件の様相が一変します。魚住は初め自殺と判断しますが、国際犯罪指名捜査室の鳥飼が現れ、殺人の可能性があると警告します。調査が進むにつれ、彼らは指名手配犯である女詐欺師の存在に辿り着き、この女が王の婚約者・草野京子であることが判明します。

事情を把握した室井は結婚式の中止を進言しますが、青島たちは女詐欺師を確保するために結婚式を利用する作戦を立てます。物語は緊迫感を増し、事件調査と結婚式の準備が交錯する中で、キャストたちは再び一堂に会し、様々な人間模様や感情を描写します。

キャストも魅力的

この作品では、織田裕二が青島俊作役を演じ、深津絵里が恩田すみれ役、ユースケ・サンタマリアが真下正義役として出演し、彼らの息の合った演技が光ります。また、王明才役には滝藤賢一が挑み、さらに豪華なキャストが揃っています。

制作の裏側

制作においては、プロデューサーの亀山千広が指揮を取る中、君塚良一が脚本を担当し、本広克行が演出を行いました。音楽には松本晃彦が参加しており、主題歌「Love Somebody」も盛り上げています。この作品は、Blu-rayやDVDとしても2013年4月に発売されっており、特製アウターケースやオーディオコメンタリーなどの特典も充実しています。

『踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』は、シリーズのファンのみならず、多くの視聴者を楽しませる要素が詰まった傑作です。結婚式という華やかな舞台の裏に潜む犯罪の真相を追いかける姿が、視聴者に緊張感を与えながらも感動を呼ぶ作品です。

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