身代わり伯爵シリーズ

『身代わり伯爵シリーズ』とは

『身代わり伯爵シリーズ』は、清家未森氏による日本のライトノベル作品です。イラストはねぎしきょうこ氏が担当し、角川ビーンズ文庫から2007年3月から2017年5月にかけて刊行されました。この作品は、第4回角川ビーンズ小説大賞読者賞を受賞しており、2013年7月時点での累計部数は150万部を突破しています。

メディアミックス展開もされており、柴田五十鈴氏によるコミカライズ版が月刊Asukaで連載されました（当初はビーンズエースで連載されていましたが、同誌の休刊に伴い、2010年2月号より月刊Asukaに移籍）。コミカライズは2012年2月に一旦終了しましたが、同年9月より『身代わり伯爵と秘密の日記』とタイトルを改めて再開されました。さらに、マリン・エンタテインメントからはドラマCDも発売されています。

あらすじ

物語は、パン屋の跡継ぎを目指していた活発な少女・ミレーユが、双子の兄フレッドの身代わりとして伯爵になりすますことから始まります。庶民から一転、王宮という華やかな舞台で、ミレーユは数々の困難に立ち向かいながら、自身の運命を切り開いていく、王宮ファンタジーです。

主要な登場人物

ミレーユ

本作の主人公。16歳。実家はパン屋「オールセン」。元気で家族思い、正義感の強い性格です。母親譲りの喧嘩の強さから「鉄拳女王」の異名を持ちます。パン作りの才能はないものの、お菓子作りは得意。ひょんなことから兄の身代わりとしてベルンハルト伯爵家で暮らすことになります。リヒャルトに惹かれ、様々な困難を乗り越えながら絆を深めます。

声 - 遠藤綾（ドラマCD版）

フレッド

ミレーユの双子の兄。本名はフレデリック・リヒトクライス。アルテマリス国王の甥で、王女セシリアの騎士団長を務めています。妹思いで、妹のためなら手段を選ばない一面も。リヒャルトとは親友で、妹と親友の関係を複雑な思いで見守っています。

声 - 岸尾だいすけ（ドラマCD版）

リヒャルト・ラドフォード

フレッドの親友で、ミレーユを迎えに来た騎士。19歳。真面目で有能ですが、天然な一面も持ち合わせています。ミレーユに惹かれ、彼女を守るために奔走します。その正体は、政変で国を追われたシアラン公国元王太子エセルバート。サラ・ウォルター殺害容疑をかけられ、素性を隠してアルテマリスに匿われていました。

声 - 中村悠一（ドラマCD版）

エドゥアルト

ベルンハルト公爵で、ミレーユとフレッドの父親。かつては“シアランの商人エドワード・ソールフィーズ”としてジュリアと交際していました。ジュリアとミレーユを溺愛し、リヒャルトとの関係を複雑な思いで見守っています。

声 - 子安武人（ドラマCD版）

ジークヴァルト

通称ジーク。アルテマリスの王太子で、「紅薔薇」の称号を持つ。リディエンヌと婚約中。

声 - 森川智之（ドラマCD版）

リディエンヌ・ミシェルローズ・ド・ユベール

ジークの婚約者。菫色の瞳に白金の髪を持つ。「雪の妖精」の異名を持つ。

声 - 千葉紗子（ドラマCD版）

ヴィルフリート

「青薔薇」の称号を持つアルテマリスの第二王子。珍品収集が趣味。

声 - 柿原徹也（ドラマCD版）

セシリア

「白百合」の称号を持つアルテマリスの王女。フレッドが好き。

声 - 中原麻衣（ドラマCD版）

『身代わり伯爵シリーズ』の魅力

『身代わり伯爵シリーズ』は、個性豊かなキャラクターたちが織りなすドラマ、王宮を舞台にした華やかな世界観、そしてミレーユとリヒャルトの恋模様が魅力的な作品です。コミカライズやドラマCDも展開されており、様々な形で楽しむことができます。ぜひ一度、この魅力的な物語に触れてみてください。

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