軽自動車届出済証

軽自動車届出済証：概要と手続き

軽自動車届出済証は、検査を受けない軽自動車を道路で走らせるために必要な、非常に重要な書類です。運輸支局への届出後、ナンバープレートと共に交付されます。いわば、検査対象の自動車の車検証、原付バイクの標識交付証明書に相当するものです。

A4サイズの用紙に印刷され、登録車の車検証と似たフォーマットです。2019年6月以前は、3枚複写式の申請書を使用しており、運輸支局長または運輸監理部長の承認印が押された2枚目が交付されていました。サイズはA5サイズで、全国共通の様式でした。なお、記載事項に変更がなければ、この旧様式のA5サイズ書類も有効です。

現在では、電算化システムに移行しており、手続きは簡素化されています。申請者は運輸支局に必要書類を提出し、審査が完了すると、軽自動車届出済証とナンバープレートが交付されます。この届出済証は、車両に備え付けることが法律で義務付けられています(道路運送車両法施行規則第63条の3)。

軽自動車検査協会では、検査対象外の軽自動車の手続きは行いません。2019年6月以前は、地域によっては軽自動車検査協会の職員が窓口対応しているケースもありましたが、最終的な承認は運輸局職員が行っていました。

軽自動車届出済証と検査対象軽自動車

軽自動車届出済証は、検査対象外の軽自動車にのみ適用されます。検査対象となる軽自動車は、道路運送車両法施行規則第35条の2で定義されており、具体的には以下のとおりです。

二輪の軽自動車
カタピラまたはそりを有する軽自動車
被牽引自動車である軽自動車（ただし、第一号に掲げる軽自動車または小型特殊自動車により牽引されるものに限る）

これらの車両は、定期的な検査が必要です。検査対象外の軽自動車は、これらの条件に該当しない軽自動車です。

関連法令と手続きの詳細

軽自動車届出済証に関する手続きの根拠となるのは、道路運送車両法施行規則です。特に、以下の条項が重要です。

第六十三条の二（検査対象外軽自動車の使用の届出等）: 車両番号の指定を受けていない検査対象外軽自動車を運行しようとする者は、運輸監理部長または運輸支局長に軽自動車届出書を提出しなければなりません。
* 第六十三条の三（軽自動車届出済証等の備付）: 検査対象外軽自動車を運行する者は、交付を受けた軽自動車届出済証を当該自動車に備え付けなければなりません。

これらの条項に従って、必要な書類を準備し、運輸支局に申請を行うことで、軽自動車届出済証を取得できます。手続きの詳細については、最寄りの運輸支局または運輸監理部にお問い合わせください。

軽自動車届出済証の重要性

軽自動車届出済証は、単なる書類ではありません。検査対象外軽自動車を合法的に運行するために不可欠な書類であり、道路運送車両法でその備え付けが義務付けられています。この書類を携行しない場合、法律違反となり、罰則が科せられる可能性があります。

また、万が一の事故やトラブル発生時には、この書類は所有者の身元を証明する重要な証拠となります。そのため、常に車両に備え付けておくことが重要です。軽自動車を所有、運転する際には、軽自動車届出済証の重要性を十分に理解し、適切に管理する必要があります。

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