辻宏康

辻宏康（つじ ひろみち）

1959年8月29日生まれの日本の政治家。現在、大阪府和泉市長として4期目を務める。桃山学院大学客員教授も兼任。和泉市議会議員を3期務めた経験を持つ。

経歴

1978年3月、大阪府立鳳高等学校を卒業。1984年3月、京都工芸繊維大学工芸学部を卒業後、加商（現豊田通商）に入社。1996年9月、和泉市議会議員選挙で初当選し、3期務める。2004年3月には大阪市立大学大学院法学研究科を修了。2005年、当時の和泉市長の逮捕に伴う出直し市長選に出馬するも落選。2009年の市長選で初当選し、現在に至る。

市政

庁舎整備

老朽化が進んでいた和泉市役所の建て替え問題では、住民投票の結果を受け、現庁舎敷地での建て替えを決定。2021年5月に新庁舎が開庁した。

病院改革

和泉市立病院の経営改善に取り組み、指定管理者制度を導入。医療法人徳洲会を指定管理者とし、救急医療の再開、慢性的な赤字解消、施設の老朽化対策を行った。2018年4月には「和泉市立総合医療センター」が開院し、24時間365日の救急医療を再開。経営状態も大幅に改善した。

小中一貫校開校

児童・生徒数の増加に対応するため、和泉市初となる施設一体型の小中一貫教育校「和泉市立南松尾はつが野学園」を開校。また、槇尾中学校区、富秋中学校区にも同様の学園を建設予定。

ホテル誘致

宿泊施設不足を解消するため、ホテル誘致を積極的に推進。「ホテルルートイン大阪和泉」がオープンし、市内観光の振興に貢献した。その後、和泉府中エリアにも2号店がオープンしている。

人事給与制度改革

「頑張る職員が報われる」制度への転換を目指し、人事給与制度の抜本的な改革に着手。外部有識者を招いた懇話会で議論を重ね、初任給全国トップを実現する新たな人事給与制度を導入した。これにより、若手職員の給与が大幅に増額する一方、昇給がなかった場合は他の地方公共団体よりも給与が上がらない仕組みとなっている。また、人事評価制度の見直しや副業の原則許可など、幅広い改革が行われた。

和泉市長選挙

2005年: 初出馬で落選。
2009年: 現職の井坂氏と前市長の稲田氏を破り初当選。
2013年: 井坂氏との再戦を制し再選。
2017年: 無投票で三選。
2021年: 無投票で四選。

人物

趣味はジョギング、読書、映画鑑賞。還暦を機にピアノを始め、バンド活動も行っている。2022年のクリスマスイベントではサンタクロースに扮し、入院患者らに演奏を披露した。また、市の広報番組撮影のため、空中ブランコにも挑戦。フルマラソンは10回完走している。座右の銘は「事興るは逆境にあり」。2024年12月には、市長としての取り組みや思いを綴った著書を上梓。

その他

内閣府障害者政策委員会委員（2015年8月就任）
全国市長会全国基地協議会副会長、防災対策特別委員会委員（2018年7月就任）
全国市長会行政委員会委員長（2019年6月就任）
大阪府市長会会長（2023年5月就任）

脚注

和泉市ホームページ
* 辻宏康 (tsujihiromichi) - Facebook

もう一度検索