辻沙絵とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

辻沙絵のプロフィール

辻沙絵（つじさえ）は、1994年 10月28日生まれの日本人女子陸上競技選手です。彼女はリオデジャネイロパラリンピックの日本代表選手であり、障害クラスT47で競技をしています。

彼女は北海道七飯町で生まれ、先天性前腕欠損という右腕のひじから先がない状態で育ちました。小学5年生の時にハンドボールを始め、その後、函館市立本通中学校を経て、ハンドボールの名門・茨城県立水海道第二高等学校に進学します。そこでの活躍により、高校総体でベスト8入りし、国体にも出場しました。

高校卒業後、スポーツ推薦で日本体育大学に入学。しかし、彼女は入学から1年半の間、過去の高校時代に負った両膝前十字靱帯のケガのリハビリに専念せざるを得ませんでした。この間、ハンドボール部と陸上部の兼部を続け、陸上競技への転向を打診された際には自分の中で葛藤がありました。

2015年10月、カタールで開催された世界選手権で女子100m（T47）に参加し、13秒34で6位に入賞。同大会で山本篤が金メダルを獲得する姿を見て、さらにメダルを手に入れたいとの思いが強まり、本格的に陸上部へ転部を決意します。

2016年、リオデジャネイロパラリンピックに出場し、陸上女子400m（切断などT47）で見事銅メダルを獲得しました。2017年7月の世界パラ選手権でも女子400m (T47)で1分0秒67のタイムを記録し、再度銅メダルを手にしました。

2018年には一般男性と結婚し、その後は夫の姓である重本姓で競技を続けますが、2021年1月に離婚し、再び「辻」姓で活動することになります。同年の3月には日体大大学院を卒業し、日体大の陸上競技研究室の助教として新たな道も歩み始めました。

2021年8月、東京パラリンピックに参加しましたが、陸上女子200m（T47）では予選落ち、さらに400m（T47）でも5位と、不本意な結果となりました。しかし、2023年7月にはパリで開催された世界パラ陸上選手権で、男女混合400mユニバーサルリレーで金メダルを獲得する栄光を手にしました。

彼女はその活躍が認められ、函館市栄誉賞や日本パラスポーツ賞新人賞（2016年）などを受賞しています。

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