近代柔道杯全国中学生柔道大会

近代柔道杯全国中学生柔道大会について

近代柔道杯全国中学生柔道大会は、毎年3月にベースボールマガジン社の主催で開催されていた中学生向けの全国柔道大会です。この大会は、全国中学校柔道大会、マルちゃん杯と並んで中学柔道の三大大会のひとつとされていました。ですが、2022年8月に雑誌「近代柔道」が休刊したことに伴い、この大会も幕を下ろすこととなりました。

大会の始まり

この大会は1988年にその起源を持ち、最初は「近代柔道杯関東中学生柔道大会」という名称でスタートしました。その目的は中学生に柔道の実践機会を提供し、競技力向上やアマチュアスポーツ精神の醸成を図ることでした。1991年には名前が現在の形に変更され、全国規模の大会として成長を遂げました。

外国チームの参加と女子部の導入

21世紀に入ると、この大会は国際色を帯び、外国チームも出場するようになりました。2004年にはフランスの有名選手、テディ・リネールが中学生の時に参加したことが印象的です。リネールはその当時、身長が2メートル近くもあり、その存在感は大会参加者や観客に強く印象づけられました。

さらに、2007年からは女子の部門も正式に設けられ、オープンの部に出場する女子選手は女子の部に出場できないというルールが定められました。女子の部門は最初5人編成で行われていましたが、2014年からは5人組を組むことが難しいチームの状況を考慮し、3人編成に変更されました。

大会形式の変更

2019年から、オープンの部と女子の部のすべてのチームは、予選リーグの成績に基づいて決勝トーナメントに進出し、さらには2部や3部トーナメントでも優勝チームを決定する新しい形式が取り入れられました。これにより、より多くのチームに勝利のチャンスが広がり、公平な競技環境が整えられました。

体重区分

団体戦における体重区分も明確に設定されています。オープンの部では、先鋒・次鋒の選手は66kg以下、中堅は81kg以下、副将と大将は体重制限がありません。女子の部では、先鋒が52kg以下、中堅が63kg以下、大将は体重無差別で競技が行われます。

現在の展望

近代柔道杯全国中学生柔道大会は2022年に終焉を迎えましたが、その後、2023年3月からは「柔道マガジン杯全国中学生柔道大会」という新たな大会が始まり、全日本柔道連盟とスポーツひのまるキッズ協会が主催しています。これにより、中学生に向けた柔道の発展が続いていくことでしょう。最後に、この大会が引き継がれる形で、新しい柔道の歴史が始まることを期待します。

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