近江あかり

近江あかり: 日本の女子バレーボール界で輝いた選手

近江あかり（おうみ あかり）は1989年11月10日に生まれた、日本の元女子バレーボール選手です。彼女は、オールラウンダーとして知られ、攻守にわたって多大な影響を与えた選手でした。近江は京都府京都市に育ち、母は中学校の教師という環境で育ちました。彼女がバレーボールを始めたのは小学4年生の時で、実姉の影響を受けたことがきっかけでした。

バレーボールキャリアのスタート

近江は京都橘高校に進学し、2005年から本格的にバレーボールに取り組み始めました。初めはセンターの控えとしてチームに加わっていましたが、レギュラー選手の怪我によりレフトに起用され、その後の試合ではチームを春高バレーのベスト4進出に導く活躍を見せました。また、2007年の秋田わか杉国体でも優勝に貢献し、その名を広めました。

大学時代には東海大学に進学し、ここでも優れた成績を残します。特に、在学中には全日本女子チームメンバーに登録され、2010年のアジアカップや全日本インカレ優勝を経験し、個人賞であるレシーブ賞も獲得しました。

プロ選手としての道

2011年にV・プレミアリーグのNECレッドロケッツに内定し、2012年2月にプレミアデビューを果たしました。デビュー戦ではチーム最多得点を記録する活躍を見せ、その後も若鷲賞（新人賞）を受賞するなど、一気に存在感を増していきました。2012/13シーズンには、チームのレギュラーラウンド1位に貢献し、自身でもベスト6・新人賞を受賞。また、続く黒鷲旗大会では準優勝へ導く原動力となりました。

2014/15シーズンには、久光製薬スプリングスと優勝決定戦を戦い、見事勝利を収めチームのリーグ制覇に寄与。その活躍により、MVPも受賞しました。

全日本チームでの活躍

近江は全日本女子メンバーとしても活躍しており、2013年にはユニバーシアード代表に選出され、海外大会でも実績を残しました。彼女はFIVBワールドグランプリでA代表デビューを果たし、その後のアジア選手権やグラチャンにも出場し、国際舞台でも存在感を示しました。

引退後の人生

近江は2017年に現役を引退し、引退後は社業に専念することを発表しました。バレーボール選手としてのキャリアを締めくくったものの、彼女の影響は多くの若手選手に引き継がれているでしょう。

近江あかりの特長

彼女のプレースタイルは身長があまり高くないものの、アタック、サーブレシーブ、サーブといった多くの局面で素晴らしい成績を残しました。NEC監督の山田晃豊は彼女を「攻守にわたる軸となる選手」と評しています。このように、近江あかりは日本の女子バレーボール界で多くの記録と功績を残した選手として、後世にその名を刻んでいます。

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