近江国の式内社一覧

近江国の式内社一覧

本記事では、『延喜式』神名帳に記載されている近江国（現在の滋賀県）の神社、いわゆる「式内社」について解説します。

式内社とは

「式内社」とは、平安時代に編纂された律令の施行細則である『延喜式』の巻九、巻十「神名帳」に記載されている神社のことです。この神名帳は、当時の朝廷が認識していた全国の神社をまとめたもので、国家の祭祀において重要な役割を果たしました。

近江国には、以下の式内社が記録されています。

大社：13座10社 (全て名神大社)
小社：142座132社
合計：155座142社

これらの神社は、当時の社会において重要な役割を担っており、それぞれの神社には固有の祭神と歴史があります。名神大社は、特に霊験あらたかな神社とされ、朝廷からの崇敬も厚かったことが知られています。

式外社とは

また、神名帳には記載されていないものの、当時の近江国に存在したとされる「式外社」についても触れておきます。式外社は、神名帳の編纂時には朝廷から十分に認識されていなかったか、あるいは何らかの理由で記載が見送られた神社と考えられます。

これらの神社も、地域住民にとっては重要な信仰の対象であったと考えられ、式内社と同様に、近江国の歴史と文化を考える上で重要な要素となります。

参考文献

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

近江国 式内社155座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」


この一覧を通じて、古代の近江国における神社の分布や、それぞれの神社が持つ歴史的背景について理解を深めることができるでしょう。

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