近田春夫のオールナイトニッポン

近田春夫のオールナイトニッポン

『近田春夫のオールナイトニッポン』は、1970年代後半にニッポン放送の深夜放送枠『オールナイトニッポン』で異彩を放ったラジオ番組です。パーソナリティは、音楽家・近田春夫が務めました。

放送期間と時間帯

番組は2期に分かれて放送されました。

第1期: 1977年10月 - 1979年3月 (毎週火曜日27:00 - 29:00)
第2期: 1979年4月 - 1979年9月 (毎週金曜日25:00 - 27:00)

第2期では、近田春夫はコッペ(長谷川コッペ)と共同でパーソナリティを務め、『近田春夫&コッペのオールナイトニッポン』として放送されました。

概要・略歴

番組開始のきっかけは、1977年9月に発売された近田春夫&ハルヲフォンのセカンドアルバム『ハルヲフォンレコード』でした。しかし、第1期の放送終了の頃には、ハルヲフォンは解散しています。

近田春夫のDJスタイルは、従来のラジオ番組とは一線を画すものでした。歌謡曲に関する独特なトークを繰り広げながら、矢継ぎ早に曲をかけまくるスタイルは、当時のラジオ界では非常に斬新でした。2時間の放送時間中に100曲もの楽曲をかけることもあったと言われています。

また、似たような曲を2曲続けて紹介し、聴き比べる「パックリ・イン・ミュージック」というコーナーも人気を博しました。この企画から生まれた「パクリ」という言葉は、盗作を意味する言葉として一般に広まりました。

第2期では、放送時間が金曜1部に昇格し、コッペとの共同パーソナリティとなりました。番組は、近田春夫が担当する「歌謡曲ベストテン」、コッペが担当する「ポップスベストテン」、そしてコッペによる海外ミュージシャンの「独占インタビュー」といったコーナーで構成されていました。番組では、「なるべくたくさんの音楽を紹介したい」という意向から、ハガキ紹介は毎週2～3枚程度に絞られていました。

番組の特徴

近田春夫の独特な音楽知識とトーク
1回の放送で多数の楽曲をかけるスピーディーな展開
「パクリ」という言葉を生み出した斬新な企画
コッペとの共同パーソナリティによる音楽性の幅の広がり

関連事項

オールナイトニッポン
オールナイトニッポンのパーソナリティ一覧
* パックインミュージック - 近田春夫パーソナリティの期間は月曜深夜/火曜未明 第1部 （1980年4月 - 1981年9月）

『近田春夫のオールナイトニッポン』は、単なる深夜ラジオ番組としてだけでなく、当時の音楽シーンや文化に大きな影響を与えた番組として、今もなお語り継がれています。

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