近藤重勝 (陸上選手)

近藤重勝について

近藤重勝（こんどう しげかつ）は、1974年10月17日に京都府で生まれた陸上競技の長距離選手です。彼は日本の陸上界において特に箱根駅伝での活躍が知られており、その力強い走りから「山の職人」とも称されています。

略歴

近藤は洛南高等学校を1993年に卒業し、神奈川大学へ進学しました。その後、彼は1994年から1997年にかけて、4年連続で箱根駅伝の山の5区を担当し、特に1997年には神奈川大学を総合優勝へと導きました。この大会後、彼はその実績から「山の職人」として名を馳せました。

神奈川大学を卒業後、近藤は2001年までエスビー食品に入社し、現役の選手として活躍しました。彼は2004年に選手としての活動を終えた後、松蔭大学の監督に就任し、指導者としての道に進みました。その後も上武大学の駅伝部コーチを務め、2016年からは同大学の駅伝部監督としてチームの強化に尽力しました。最近では2022年9月より小森コーポレーション陸上競技部のコーチとして新たな役割を担っています。

自己記録・成績

彼の自己ベストは、5000メートルで14分14秒55、10000メートルで29分09秒40、ハーフマラソンで1時間03分55秒、そしてフルマラソンでは2001年に達成した2時間11分14秒です。これらの記録は、彼が持つ実力の証となっています。

大学駅伝成績

近藤は大学時代にも数々の記録を残しました。具体的な成績としては、以下のようなものがあります：

• - 第5回出雲駅伝6区：36分10秒（区間8位）
• - 第70回箱根駅伝5区：1時間13分41秒（区間2位）
• - 第6回出雲駅伝6区：36分14秒（区間4位）
• - 第26回全日本大学駅伝8区：区間10位
• - 第71回箱根駅伝5区：1時間13分21秒（区間賞）
• - 第7回出雲駅伝6区：35分24秒（区間10位）
• - 第27回全日本大学駅伝5区：34分51秒（区間賞）
• - 第72回箱根駅伝5区：1時間11分59秒（区間2位）
• - 第28回全日本大学駅伝2区：39分26秒（区間賞）
• - 第73回箱根駅伝5区：1時間13分31秒（区間賞）

エピソード

近藤は身長1メートル67センチメートルと小柄ですが、独特のピッチ走法で山道を駆け上がるというスタイルを持っています。特にトラックよりもロード競技が得意で、彼の走りは多くの人に感銘を与えました。指導者となった現在でも、箱根駅伝5区への情熱は変わらず、同世代の選手との競争に思いを馳せています。「山の神」と称される選手たちへの興味も強く、自身がその時代に生まれていたら、共に競いたかったと語っています。

近藤重勝は、選手としてだけでなく、指導者としても幅広く活動しており、陸上競技界において重要な存在となっています。彼のこれまでの功績は、今後も多くの選手たちに影響を与えることでしょう。

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