迫田太

迫田 太（さこだ ふとし）は、1932年3月12日に福岡県で生を受けた、日本のジャーナリストであり実業家です。特に毎日新聞社において、長年にわたり重要な役職を歴任し、同社の発展に大きく貢献しました。現在は毎日新聞社の顧問を務めています。

若き日々から学業へ

迫田氏は、学制改革によって新たに設立された鹿児島県立甲南高等学校の第一期生として学び舎を巣立ちました。その後、鹿児島大学農学部の農芸化学科に進学し、専門知識を深め、1954年に同大学を卒業しています。

毎日新聞社での輝かしいキャリア

大学卒業の年にあたる1954年4月、迫田氏は毎日新聞社に入社しました。以来、報道の世界でキャリアを積み重ねていきます。入社からおよそ30年を経た1985年5月、大阪本社編集局長に就任し、編集部門の責任者として辣腕を振るいました。翌1986年5月には本社販売局長に異動し、会社の経営に直結する販売戦略を担うことになります。さらに1987年6月には、取締役として西部本社代表に就任し、経営陣の一員としてその地位を確立しました。

その後も順調に昇進を続け、1991年6月には常務取締役大阪本社代表に就任。毎日新聞社にとって重要な拠点である大阪本社のトップとして指揮を執りました。常務取締役を務めた後も、専務取締役大阪本社代表を経て、ついには会社の最高幹部の一人である副社長大阪本社代表にまで昇り詰めました。長年にわたり毎日新聞社の要職を務めた後、2000年6月に現役を退き、相談役として会社の運営に関与。さらに2002年6月からは顧問として、豊富な経験と知見を後進に伝えています。

多彩な社会活動

迫田氏は、新聞社での職務に加えて、あるいは退任後も、様々な分野で社会貢献活動を行っています。特に注目すべきは、関西の報道関係者や文化人が集まる関西プレスクラブにおいて、1994年6月から1998年5月までの約4年間にわたり、初代の理事長を務めたことです。この功績により、現在は同クラブの名誉会員となっています。

教育分野では、宝塚大学の理事として高等教育の振興に貢献しました。また、デザイン業界に関わる総合デザイナー協会では、1992年に副理事長に就任し、その後は顧問としてデザイン文化の発展に寄与しました。さらに、日本の学術・文化の向上を目指す全国日本学士会においても、2011年12月から理事を務めるなど、多岐にわたる団体の要職を歴任し、その活動範囲の広さを示しています。

2017年現在の情報では、迫田氏は兵庫県神戸市を生活の拠点としています。

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